俳優キム・スヒョンが約120億ウォン(約12億円)の損害賠償請求訴訟を起こした件で、訴訟に必要な費用を期限内に納付していないという疑惑が浮上した。
これを受け、法的代理人を務める弁護士事務所がコメントを発表した。
未納疑惑が出た経緯
4月17日、キム・スヒョンの法的代理人である法務法人LKB&パートナーズは、本サイト提携メディア『OSEN』に対し、「訴訟費用である印紙代や送達料などは、すべて納付済み」とコメントした。
これに先立ち、現地メディア『ニュース1」は、ソウル中央地裁・民事合議14部(チョン・ハジョン部長判事)が2日、キム・スヒョン側に対して印紙代・送達料の補正命令を出したと報じた。
キム・スヒョン側は当初、キム・セロンさんの遺族らに120億ウォン規模の損害賠償を求めていると発表していたが、実際に裁判所に提出された訴状では、請求額(訴訟価額)が110億ウォン(約11億円)と記載されていた。これにより裁判所は誤記を修正し、改めて120億ウォンを基準とした費用の納付を命じたという。

印紙代とは訴訟を提起する際に支払う費用で、請求金額に応じて決まる。今回のように請求額が120億ウォンともなると、印紙代や送達料だけで約3800万ウォン(約380万円)に上ると推定される。そんななか、キム・スヒョン側が16日に補正期限の延長を裁判所に申請したことから、「費用の納付を引き延ばすための措置ではないか」という憶測もさ囁かれた。
これに対してLKB&パートナーズは「印紙代・送達料を含む全ての費用はすでに納付済み」と説明。ただし、補正期限の延長理由については「訴訟に関わることなのでお話しできない」と詳細を控えた。
訴訟に至るまで
なお、キム・セロンさんの遺族らは、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて、「キム・スヒョンとキム・セロンさんは2015年から2021年まで約6年間交際していた」と主張。これによりキム・スヒョンは未成年者との交際や“グルーミング犯罪”の疑惑をかけられることとなった。
当初は交際そのものを否定していたキム・スヒョンだったが、スキンシップ写真や手紙などが公開されると、「故人が成人したあとの2019年夏から2020年秋まで交際していた」と主張を変更。
しかし、その後も「カロセロ研究所」が私的な映像や写真を公開し続けたため、キム・スヒョンは3月31日に記者会見を開き、「未成年者と交際した事実は一切ない」と改めて否定した。

さらに、LKB&パートナーズのキム・ジョンボク弁護士は、「故人の遺族、そして“叔母”を名乗る身元不詳の人物、カロセロ研究所の関係者を、情報通信網利用促進および情報保護に関する法律違反(名誉毀損)で告訴した」と説明。また、「これらの人物に対して、合計120億ウォン相当の損害賠償請求訴訟も、ソウル中央地裁に提起した」と明らかにした。
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【キス写真も】キム・スヒョン、“未成年”キム・セロンさんとの交際疑惑
■【画像】「キスして」キム・セロンさん遺族、キム・スヒョンと故人のやり取り公開