キム・ミンジェは孤軍奮闘したが、バイエルン・ミュンヘンを救うことはできなかった。
バイエルン・ミュンヘンは4月17日(日本時間)、敵地ジュゼッペ・メアッツァで行われたUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦でインテルと2-2で引き分けた。
ホームでの第1戦を1-2と落としていたバイエルンは、2戦合計スコア3-4で準決勝進出に失敗した。
試合は後半7分にバイエルンがハリー・ケインのゴールで先制し、流れを掴んだかに見えた。しかし、その6分後の後半13分にインテルのラウタロ・マルティネスに同点弾を許すと、わずか3分後の後半16分にはバンジャマン・パヴァールのゴールで逆転を許してしまう。
その後、後半31分にエリック・ダイアーのゴールで再び試合を振り出しに戻したが、2戦合計スコアで逆転には至らなかった。
「痛む体に鞭を打って悪戦苦闘」
キム・ミンジェは先発で出場し、ダイアーとセンターバックのコンビを組んだ。試合序盤は無失点で粘っていたが、2失点を喫した直後の後半20分にラファエル・ゲレイロと交代しピッチを退いた。
キム・ミンジェのパフォーマンスは全体的に悪くなかったが、評価は厳しい。『WhoScored.com』はキム・ミンジェにチーム内最低の「6.0」を与えた。両チームの先発メンバーで最も低い点数だ。

そもそも、キム・ミンジェは負傷の影響で100%のコンディションではない状況が続いている。それでも、チーム内でセンターバックの枚数が不足しているため、強行出場を余儀なくされている。
実際、3月のAマッチ期間中も韓国代表への合流が見送られたにもかかわらず、所属クラブでは試合出場が続いている状況だ。
痛む体に鞭を打って悪戦苦闘するキム・ミンジェは、現在も酷評にさらされている。特に今回、チームが2失点してCL敗退となっただけに、キム・ミンジェに対する批判は続くものと懸念される。
◇キム・ミンジェ プロフィール
1996年11月15日生まれ。慶尚南道・統営市出身。身長190cm、体重86kg。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。ポジションはセンターバック。バイエルン・ミュンヘン所属。韓国ナショナルリーグ(セミプロ、3部相当/現K3リーグ)の慶州韓国水力原子力FCを経て2017年に全北現代モータースでプロデビュー。以降、北京国安(中国)、フェネルバフチェ(トルコ)を経由して2022年夏にイタリア・セリエAのナポリに加入し、2022-2023シーズンにチームを33年ぶりリーグ制覇に導くとともに、自身もセリエA最優秀DFを受賞した。2023年7月、ドイツ・ブンデスリーガで11連覇中の王者バイエルンに完全移籍した。