突然この世を去ったムンビンさんの2周忌が迫るなか、追悼曲が発表されることについて、ファンの反応が分かれている。
4月16日、所属事務所FantagioはASTROの公式チャンネルを通じて、追悼曲『夢の中のムン(Moon)』(原題)のティーザー映像を公開した。
ASTROのMJ、ジンジン、チャウヌ、ユンサナをはじめ、VIVIZ、MONSTA Xのミニョク、キヒョン、I.M、SEVENTEENのホシ、ウォヌ、ミンギュ、ドギョム、スングァン、HELLO GLOOM、ラキ、チェ・ユジョン、キム・ドヨン、SF9のチャニ、Stray Kidsのバンチャン、そしてムンビンの妹であるBilllieのムン・スアらが参加した楽曲だ。
ムンビンさんを商業的な目的に利用?

Fantagioは3月、「4月中にムンビンの友人たちが集まり、新曲を発表する予定だ」と明かしていた。
そして「今回の新曲は“友人たちがムンビンに宛てた手紙”として構成されており、参加アーティストと楽曲の詳細については追ってお知らせする」とし、「この新曲がムンビンを覚えていてくださる、そして愛してくださるファンの皆さんにとって、慰めと贈り物となることを願っている」と付け加えた。
4月16日に公開されたティーザー映像には、ASTROメンバーたちの姿と『夢の中のムン(Moon)』の一部が含まれており、注目を集めた。
Fantagioは報道資料を通じて、「『夢の中のムン(Moon)』はムンビンの友人たちが心を込めて完成させた曲であり、ASTROのメンバーたちはムンビンを愛し、記憶しているファンの皆さんへの慰めと贈り物になればという思いを込め、音楽界の仲間たちと共に準備した」と説明した。
また、「ASTROだけでなく、ムンビンと縁のあった計22人のアーティストが参加し、特別なメッセージを盛り込んだ。彼らの大切な友情と思い出が詰まった『夢の中のムン(Moon)』は、温かい感動を届けることだろう」と述べた。

しかし、こうした追悼曲の発表に対し、ムンビンさんを深く愛していた一部のファンからは冷ややかな反応もあった。
所属事務所やメンバーたちが、ムンビンさんを商業的な目的に利用しているという指摘だ。彼らは、故人の名前を使って新曲を制作・宣伝する行為について「敬意が感じられない」と批判。「可哀想なイメージ」で定着させ、消費されていくことを望んでいないわけだ。
特に最近、Fantagioは、ムンビンさんとASTROを脱退したラキを含めた完全体でのコンサート「The 4th ASTROAD Stargraphy」のポスターを公開し、話題を呼んだ。
今回のコンサートは、スペシャルシングル『Twilight』の発売を記念して開催されるもので、Fantagioは「ASTROのメンバーたちとラキの協力により、かつてのASTROとAROHA(ファン)の大切な思い出を呼び起こす舞台をお見せする予定だ」とし、「ラキは、以前参加していた楽曲のステージにASTROメンバーと共に立つ予定」と明らかにした。

一部のファンは、これもまたムンビンさんを前面に出して、ファンの心を傷つける行為だと主張している。
メンバーたちはライブ配信の中で、脱退したラキと共にステージに立つことについて「ビニ(ムンビンさん)は6人でのステージをすごく望んでいた」「ビニも一緒にやろうと言ったと思う」と言及した。しかしこれに対しては、「ムンビンさんを盾のように使っている」と反発の声が上がった。
一方で、こうした批判は過剰反応だという指摘もある。
メンバーたちはファンよりも長く、近い時間をムンビンさんと過ごしてきたのだから、彼らなりの追悼の仕方に外部が軽々しく口を挟むべきではないという意見だ。ましてや今回の追悼曲には、ムンビンさんの実の妹であるムン・スアも参加している。

遺族が同意していることに対して、ファンという立場だけで異議を唱える権利はないという見方だ。
なお、ASTROとアーティストたちが共に制作したムンビンさんの追悼曲『夢の中のムン(Moon)』は、4月19日18時に各種音楽配信サイトを通じてリリースされる予定だ。
(記事提供=OSEN)
◇ムンビンさん プロフィール
1998年1月26日生まれ。2006年に東方神起の『風船』のMVに、ユンホの子役である“リトル東方神起”として出演。2009年にはドラマ『花より男子-Boys Over Flowers』で俳優キム・ボムの子役を務めた。2016年にASTROとしてデビューし、ドラマ『十八の瞬間』に出演するなど、多様な活動を繰り広げた。妹のムン・スアはガールズグループBilllie(ビリー)のメンバー。4月19日に25歳の若さでこの世を去った。