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「灰になっても守りたいものがある」LE SSERAFIM、試練を乗り越え復活できたワケ

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「灰になっても守りたいものがある」LE SSERAFIM、試練を乗り越え復活できたワケ
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『HOT』でビルボード&オリコン制覇、K-POP第4世代の代表格に

男女を問わず次々と新たなグループが現れては熾烈な競争を繰り広げるK-POP界において今、最もホットなグループを挙げるとしたらLE SSERAFIMで間違いないだろう。

aespa、NewJeansなどと同じK-POP第4世代のガールズグループであるLE SSERAFIMは、先月3月に発表した5枚目のミニアルバム『HOT』が大ヒット。

日本でもオリコンのデイリー&ウィクリーランキングで1位に輝く好発進を見せていたが、アメリカのビルボード200でもトップ10にチャートイン。2021年のデビュー以来、オリコンやビルボードの常連ではあったが、今回の『HOT』でK-POP第4世代としては唯一のビルボード200・4連続トップ10入りとトップアルバムセールズ1位の快挙を成し遂げた。

もちろん、韓国でも話題を集めた。

ミニアルバムに収録されている同名のタイトル曲『HOT』は『ミュージックバンク』『人気歌謡』といった人気音楽番組で1位に輝き、「HOTで記録を作り続けるLE SSERAFIM、」(スポーツ新聞『スポーツ京郷』) 「“HOT”なLE SSERAFIMが語る愛」(エンタメメディア『OSEN』)など、多くのメディアで特集記事が組まれているほどだ。『スポーツソウル』でも宮脇咲良をはじめとするメンバーたちの言葉や思いを紹介しながら、「LE SSERAFIMは『HOT』を通じて、より寛大でホットな拡張を果たした」と絶賛したほどなのだ。

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苦境に立たされた1年、それでも彼女たちはひたむきに歌い続けた

もっとも、1年前は厳しい目にさらされたLE SSERAFIMでもあった。

2024年4月13日にアメリカ最大の音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival(以降、コーチェラ)』のステージに立つもその歌唱力が問われ、5月には元ADOR代表でNewJeansの生みの親とされるミン・ヒジン氏の一方的な主張により、あたかもデビュー当時から特別待遇を受けてきたような誤解が広まった。

いつからかネット界隈では彼女たちに対する無差別的な誹謗中傷が並ぶようになり、見かねた一部のメディアから「LE SSERAFIMに相次ぐ受難」(『Newsen』)という同情の記事も上がったほどだった。

しかし、それでもメンバーたちは弁明も苦情も口にしなかった。むしろ指摘された問題については「これからもっと良くなるために私たちに課せられた課題」だと謙虚に受け取め、ミン氏が感情むき出しで並べた根拠のない言いがかりについても反論せず、あえて沈黙を貫き耐え忍んだ。

発言やアピールの機会はいくつかあったはずだが雑音や難癖に耳を向けず、『MTV Video Music Awards(VMA)2024』(9月)、『Europe Music Awards(EMA)2024』(11月)、『Asia Artist Awards(AAA)2024』(12月)、そして日本で行われた『2024 MAMA AWARDS』 (11月)や『第66回日本レコード大賞』、2度目の紅白歌合戦出場など、精力的にステージを重ねていった。

「『HOT』はLE SSERAFIMの物語そのものだ」

一途なまでに音楽活動だけにこだわった根底にはおそらく、自分たちが愛し守り続けたいと願う“何か”があるからだろう。LE SSERAFIMが愛し守り続けたいと願うものとは何か。それは意味じくも『HOT』の歌詞の中に散りばめられていると韓国メディアも分析している。

「LE SSERAFIMはデビュー当時から自伝的な物語を歌詞に込めてきた。今回のタイトル曲『HOT』にも彼女たちの思いが込められている。

내가 나로 살 수 있다면 재가 된대도 난 좋아

私が私として生きられるなら灰になっても私は構わない

다시 타버린 내 불씨가 피어나 날개가 돋아나

燃え尽きても私の火種が花開き、翼が生えてくる

などの歌詞からは、愛するもののためならすべてを燃やせるというLE SSERAFIMの覚悟が感じられる。守りたいものへの深い愛情は多くの人の心を打ち、それが『HOT』の大ヒットを呼んだ」(『OSEN』)

「英語バージョンの歌詞では、自分たちを受け入れ愛そうとする姿勢がより明確に表れている。“I'm the 1, 2 and 3(1も2も3もすべて私の一部)”“There's a fire living inside me / And it won't burn out after dark(私の中には燃え盛る炎がある/闇が訪れても決して消えることはない)”といった歌詞からは、困難があったり不完全であっても自分自身を愛し、信じて前に進んでいこうとする彼女たちの切実さが伝わり胸を打つ」(『スポーツ朝鮮』)

まさしく『HOT』には苦境に立たされても自分を応援してくれる人々や自分が愛するもののためにすべてを捧げるというLE SSERAFIMの覚悟が込められているわけだ。厳しい批判や言われなきルーマーに対しても黙々と耐え抜いてきた日々があるからこそ、彼女たちの歌詞はより実感と真実味を持ち、それが多くのファンの心に響いた。LE SSERAFIMは『HOT』を通じて自分たちのアイデンティティを改めて証明したと言ってもいいかもしれない。

逆境を乗り越えて初のワールドツアーへ。5月・6月には日本でも

それだけに期待が膨らむのが、本日4月19日から韓国・仁川(インチョン)を皮切りに始まるワードツアーだろう。『2025 LE SSERAFIM TOUR ‘EASY CRAZY HOT’』と銘打たれた今回のツアーは仁川公演を皮切りに、台湾、香港、フィリピン、タイ、シンガポール、そして北米地域を巡る。もちろん、日本でも開催。5月には名古屋・大阪、6月には福岡・さいたまのステージに立つ。

はたしてLE SSERAFIMは自身初となるワールドツアーでどんなステージパフォーマンスを披露するだろうか。数々の苦境に立たされても心を折れることなく、ひたむきに自分たちの音楽を追求し続けるLE SSERAFIMの活動にこれからも注目していきたい。

文=慎 武宏

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◇LE SSERAFIMとは?

BTSらを擁する韓国の大手芸能事務所HYBEが傘下レーベルSOURCE MUSICと共にローンチした初のガールズグループ。IZ*ONEメンバーとして活躍したキム・チェウォンと宮脇咲良を筆頭に、カズハ(日本人メンバー)、ホ・ユンジン、ホン・ウンチェらで構成された。2022年5月2日にデビューアルバム『FEARLESS』をリリースしてデビュー。直後にメンバーが1人脱退して5人組となったが、韓国はもちろん、年末にはNHK紅白歌合戦にも出場するなど日本でも話題となった。2023年1月25日、正式に日本デビューを果たした。

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《スポーツソウル日本版》

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