元横浜F・マリノスのMFナム・テヒ(33)が、記念すべきKリーグ初ゴールで苦しむチームに勝利をもたらした。
4月20日、済州(チェジュ)SK FCは本拠地・済州ワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)第9節で浦項(ポハン)スティーラーズに2-0で勝利した。
これで済州は3勝2分4敗の勝ち点11とし、12チーム中10位をキープ。9位・浦項(勝ち点12)との差を1ポイントに縮めた。
16日のコリアカップ3回戦で2部の富川(プチョン)FC 1995に敗れるなど、公式戦直近3試合未勝利(1分2敗)だった済州。対照的に、浦項は3月1日の第3節から直近6試合無敗だったのだが、この試合で活躍を見せたのがナム・テヒだ。
ユニホームを脱いだ理由は?
ナム・テヒは昨年7月に横浜FMから完全移籍で済州に加入し、33歳でKリーグ初参戦を果たした。昨季はリーグ後半戦8試合で3アシストを記録し、今季もここまで2アシスト。唯一“ゴール”だけが遠かったが、ついに待望の初得点をマークした。
後半33分、DFチャン・ミンギュ(26)が上げたクロスが相手DFに当たり、ゴール前にこぼれる。これをナム・テヒが華麗な右足ボレーで押し込み、ネットを揺らした。
試合後、ナム・テヒは「済州は最近、成績が良くなくて苦しい状況でした。ただ、僕たち選手ができるということを見せることができました。以降のFC安養戦、大邱FC戦も重要なので、しっかり準備したいです」と勝利の喜びを打ち明けた。
得点直後にはユニホームを脱いで感情を爆発させる場面も見られた。ナム・テヒはこう話す。「(加入以降)ゴールを決めることができていなかったので、チャンスがあれば欲を出さなければならないと思っていました。良いクロスが来ましたし、デビューゴールを決められて嬉しかった。それ以上に、チームが勝てたことが嬉しいです」。



Kリーグ参戦17試合目での初ゴール。ナム・テヒは「下位に沈んでいるのでチームの雰囲気が良くない部分もありました。そのようなこともあり、ユニホームを脱いで投げました。良い流れを続けていきたいです」と、今後への意気込みも語っていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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