俳優のナ・イヌに続き、アイドルグループTEEN TOPのニエルも兵役の免除判定を受けたことが明らかとなり、波紋を広げている。
4月22日、ニエルが兵役免除になったというニュースが大きく報じられた。実はニエルは、最近行われたインタビューで自らその事実に触れていたが、報道が解禁されたことで広く知られるようになった。
インタビューでニエルは、「僕の兵役について気になっている方が多いと聞いたので、まずその話をしておきたい」と切り出し、「2021年に個人的な理由で社会服務要員(兵役代替制度)の判定を受け、入隊を待っていたのですが、2024年に“長期待機者”として“戦時勤労役”の判定を受けることになりました」と説明。ただし、なぜ社会服務要員の判定を受けたかという具体的な理由については明かさなかった。

なお、このように「入隊を待っていたら、知らない間に兵役免除になっていた」というケースはニエルが初めてではない。俳優のナ・イヌも同じ流れで免除を受けたことが明らかになっている。
ナ・イヌもまた、4級(補充役)の判定を受けて社会服務要員としての招集を待っていたが、3年の待機期間を経たことで、同じく“戦時勤労役”として兵役免除になった。4級の判定を受けた理由については、ナ・イヌ本人も具体的には言及していない。
昨年、MBCドラマ『モーテル・カリフォルニア』の制作発表会でナ・イヌは、「沈黙を選んだのは事実です。多くの方が僕の明るく前向きな姿に共感してくださっていると思うので、つらくてもそれを表に出したくなかった。病名は個人的な理由で明かせませんが、僕をそのまま見守っていただければと思います」と慎重に語っていた。
こうしたニエルやナ・イヌのケースを通じて、「入隊待機中に知らないうちに兵役が免除される」現状に注目が集まっている。

現行の韓国の兵役法では、社会服務要員に指定された者の“待機期間”は3年となっている。この間に配属先の不足や業務の都合など、行政的な理由で招集されなかった場合、自動的に戦時勤労役となり、兵役義務が免除される仕組みになっている。
実際、こうした制度によって毎年1万人以上が兵役を免除されており、“兵役経験者(軍服務済み)”が重視される韓国社会では、「行政の不備によって“未兵役者”が生まれるのは不公平ではないか」という声が少なくない。こうした背景から、兵役法の制度的な見直しを求める声が、ますます強まっている。
(記事提供=OSEN)