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FIFTY FIFTY最大のヒット曲『Cupid』の著作権をめぐる裁判、所属事務所が敗れる…制作会社が全面勝訴と発表

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コンテンツ制作会社The Giversが、ガールズグループFIFTY FIFTYの楽曲『Cupid』の著作権をめぐって所属事務所ATTRAKTと争っていた訴訟において、全面勝訴したと発表した。

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ソウル中央地裁・民事62部(イ・ヒョンソク部長判事)は最近、ATTRAKTがThe Giversを相手取って提起した著作権確認訴訟において、「原告の請求には理由がないため、すべて棄却する」との判決を下した。

ATTRAKTは2024年、The Giversが保有する『Cupid』の著作財産権が自社にあると主張し、権利の譲渡を求める訴訟を起こしていた。

『Cupid』は2023年2月、新人ガールズグループだったFIFTY FIFTYが歌い、米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に25週連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新するなど、世界的な注目を集めた楽曲だ。

FIFTY FIFTY
(写真提供=OSEN)4人組当時のFIFTY FIFTY

しかし、この曲の制作を担当したThe Giversと所属事務所ATTRAKTの間で、著作財産権の帰属をめぐる対立が表面化し、訴訟に発展していた。

訴訟の核心は「著作財産権」

今回の訴訟の核心は、「著作権」の中でも「著作財産権」に関するものだった。

著作財産権とは、楽曲を商業的に利用したり、他者に使用を許諾したりできる権利であり、単に曲を創作したという事実とは別に、誰に収益化の権限があるかを判断する基準となる。裁判所はこの著作財産権の帰属を中心に判断を下した。

ATTRAKT側は、『Cupid』の著作権は自社にあると主張したが、裁判所は「該当著作権の譲渡契約の当事者はThe Giversであり、契約締結や交渉、費用負担など実質的な行為はすべてThe Giversを通じて行われた」と認定した。

特に、「契約の解釈は当事者の内心ではなく、契約書に記された内容そのままで解釈されなければならない」とし、The Giversの創作権保有が明白であると判示した。

ATTRAKTは、The Giversとの業務委託契約に著作権の譲り受けに関する業務が含まれていたと主張したが、裁判所は「契約書にはそのような内容は明記されておらず、実際にもThe Giversが高いリスクを引き受け、創作者としての判断で契約を進めていた」と判断した。

また裁判所は、ATTRAKTがマスター音源を使用して音盤を発売したことと、楽曲の著作財産権を保有することとは別問題であると明確に述べた。

5人組に生まれ変わったFIFTY FIFTY
(写真提供=OSEN)5人組に生まれ変わったFIFTY FIFTY

今回の訴訟でATTRAKT側は、著作権帰属の主張に加えて、予備的に共同著作者の認定など追加的な権利も主張したが、裁判所はこれらもすべて棄却した。契約書類、交渉主体、創作への関与度、代金支払いの事実など、全体的な状況をもとにThe Giversの権利を全面的に認めた判決と解釈されている。

The Giversの関係者は「今回の判決は、事実とは異なる主張が繰り返される状況のなかで、真実を正すためにThe Giversが尽力してきたことの正当性を示すものだ」とし、「正確な事実に基づかない一方的な主張により混乱が続くなか、裁判所の判断を通じて契約当事者間の権利関係が明確になったことに大きな意味がある」と語った。

さらに、「The Giversは当初から事実関係に基づいて対応してきており、今回の判決が今後の類似事例において客観的な基準点になることを願っている」と付け加えた。

なお、FIFTY FIFTYは現在、3rdミニアルバム『Day&Night』でカムバックし、タイトル曲『Pookie』で活動中だ。

◇FIFTY FIFTYとは?

キナをはじめとするメンバーで構成され、2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビューしたガールズグループ。当初は4人組で活動し、2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースすると、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に25週連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新して“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。しかし同年6月、メンバー全員が専属契約効力停止仮処分申請を提出して所属事務所と紛争し、最終的に3人が脱退してキナだけが残る結果に。キナに新しいメンバー4人(ムン・シャネル、イェウォン、ハナ、アテナ)を加えて5人組に生まれ変わり、2024年9月20日に新アルバムをリリースした。

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《スポーツソウル日本版》

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