韓国の国民的ドラマ『田園日記』や『宮廷女官チャングムの誓い』などに出演した俳優パク・ウンス(77)が、再び法的トラブルに巻き込まれている。
京畿道・華城市(キョンギド・ファソンシ)の西部警察署によると、ある芸能事務所の代表A氏がパク・ウンスを詐欺の疑いで刑事告訴し、告訴状が受理されたことが5月15日に明らかとなった。A氏は「パク・ウンスに数千万ウォン(数百万円)を貸したが、返済されていない」と主張している。
警察は近く、A氏とパク・ウンスの双方から事情を聴取する方針だが、パク・ウンス側は疑惑を全面的に否定。むしろA氏による“虚偽告訴”だとして、逆に訴える意向を示している。

実は、パク・ウンスの法的トラブルはこれが初めてではない。2010年には内装工事費の未払いをめぐり懲役8カ月の判決を受けたが、最終的には罰金刑に減刑された。その後、2021年にはテレビ番組で「基礎生活受給者」(日本の生活保護受給者)であることを明かし、視聴者から同情の声が寄せられていた。
さらに先月、あるYouTube番組に出演した際には、「人を信じた結果、約80億ウォン(約8億円)を騙し取られ、全財産を失った」と告白。「義母を連れて安宿を転々とし、豚農場で寝泊まりしたこともある」と、壮絶な生活を明かして話題となったばかりだった。
そして、「詐欺師呼ばわりされたこともあり、とても辛かった。いつか自分の口で真実を話したかった」と語っていたが、今回の告訴により、再び“疑惑の渦中”に立たされる形となった。