日本では永野芽郁のNHK大河降板が話題のなか、韓国では配信できずにいる俳優キム・スヒョンの主演ドラマ『ノックオフ』(原題)に注目が集まっている。
【写真】永野芽郁の“20億円”よりヤバい?キム・スヒョンの違約金
5月23日、ソウルの江南(カンナム)ファイナンスセンターにて「Disney+ オープンハウス」イベントが開催された。
この場には、ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリアのローカルコンテンツ総括チェ・ヨヌ氏、『メイド・イン・コリア』(原題)の制作会社HIVEメディアコープ代表のキム・ウォングク氏、『キラーたちのショッピングモール』(原題)の制作会社メリークリスマス代表のユ・ジョンフン氏が出席した。
『ノックオフ』の公開予定は「なし」
この日、チェ・ヨヌ総括は2025年におけるディズニープラスの韓国コンテンツ戦略と方向性について説明した。
チェ総括は「プレミアムコンテンツで視聴者の満足を目指す」とし、「重点を置いているのは大きく4点。大規模スケール、高完成度の“テントポール作品”、厳選されたストーリー、グローバル展開を見据えたフランチャイズシリーズ、トレンドに合ったフォーマットの多様化による新たな機会の発掘」と語った。
今年下半期のオリジナルラインナップも公開されたが、上半期に公開予定だったキム・スヒョン主演の『ノックオフ』の名前は挙がらなかった。

これについてチェ総括は「慎重な社内検討の末、公開を保留したのが公式の立場だ。それ以外の点についてはお答えしにくい。初回発表以外に追加の更新はない」と説明した。
『ノックオフ』は1997年に起きたアジア通貨危機で職を失い、違法のブランドコピービジネスに手を染めるようになった男が、業界でトップの地位を築いていく2000年代初頭を描いたドラマだ。
発表当初、主人公をキム・スヒョンが務め、危機を乗り越えて“ブランドコピーの王”へと成長する過程を描くことで期待を集めた。シーズン1・2で制作され、4月中に配信予定だった。
しかし今年3月、キム・スヒョンが故キム・セロンさんと未成年時代に交際していたとの疑惑が浮上し、『ノックオフ』への否定的な感情が広がった。
その結果、撮影が最終段階にあった『ノックオフ』はついに撮影自体も中断され、ディズニープラス側は「『ノックオフ』の公開スケジュールを全面的に保留する」と公式に発表した。
このままキム・スヒョンが疑惑を払拭できないと、作品自体が“お蔵入り”となる可能性もある。その場合、違約金が少なくとも数十億ウォン(数億円)、最大で数百億ウォン(数十億円)に上る可能性もあるとされている。
ただ、違約金についてチェ総括は「これについてもお答えは難しい」と慎重な姿勢を見せた。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。