日本代表が7月12日、龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムで行われたE-1選手権第2戦で中国に2-0で勝利。MF稲垣祥(名古屋グランパス)は後半からMF田中聡(サンフレッチェ広島)と代わって途中出場した。
香港との初戦ではフル出場して1ゴールの活躍を披露した稲垣。この日は2戦連発とはならずも、シュート2本を放つなど相手ゴールを脅かし、45分間のプレーながら中盤で存在感を発揮した。
ただ、稲垣本人は「勝つためにチームを整えることは意識していたので、そこはある程度できたとは思いますが、得点というところでは絡めなかったと思うので、そこは自分の中で悔しさは残ります」と自身のパフォーマンスを総括。「(シュート2本中)どちらか1本は決められたと思う」と伝えた。

15日の韓国戦は引き分け以上で日本の優勝が決まる。「独特の空気感やテンションがあると思いますし、その中でいかに自分が日本を勝利に導けるかという点では、すごく自分自身に期待していますし、楽しみな部分ではあります」。ACLで浦項(ポハン)スティーラーズや大邱(テグ)FCなど韓国勢との対戦経験もある稲垣は、韓国代表にどんな印象を抱いているか。
「やはりタフさがありますし、球際のところで戦ってくる部分はあるなという印象です。あとはスピードのある選手、アジリティのある選手、高さのある選手、強さのある選手などそれぞれ特徴のある選手も多いと思うので、知らない選手も多いですが、試合までにある程度情報を入れて臨みたいです」
そんな稲垣は今大会が韓国開催ということもあってか、2020年にチームメイトだったDFオ・ジェソク(大田ハナシチズン)や、名古屋からレンタル移籍中のDFハ・チャンレ(大田ハナシチズン)の通訳などとも連絡を取ったという。

「ジェソくんは“頑張れよ”、“お前すげえな”って感じで(連絡をくれた)。優しい兄貴って感じなので」。東アジア王者をかけた運命の”日韓戦”で稲垣がピッチに立つ姿を、かつての仲間も期待しているはずだ。
(取材・文=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)