韓国で人間のメンバーが存在しない「AIガールズグループ」が誕生し、K-POP界に衝撃をもたらしている。
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7月17日、芸能事務所myblin9のYouTubeチャンネルではガールズグループSweeTeez(スウィーティーズ)の楽曲『SUGAR RUSH』のミュージックビデオが公開さ入れた。
MVでは幻想的かつ甘美な“砂糖のファンタジー世界”を舞台に、ハイパーポップをベースとしたダンスナンバーとともに、現実と仮想の境界を行き来する独自のパフォーマンスが描かれている。
すでに各種音源サイトでも配信されている同曲は、中毒性のあるフックと洗練されたサウンドで好評を博している。
人間ゼロの”AIアイドル”
SweeTeezが注目を集める最大の理由は、外見・ボーカル・ダンス・性格・世界観などすべてが”AI技術”によって生成された“完全フルバーチャル”な5人組ガールズグループである点だ。
人間のメンバーは一人も存在せず、韓国出身のイェナ、アメリカ出身のソフィー、マレーシア出身のアイリーン、日本出身のリリとユズキという設定の5人でグループを構成。それぞれのMBTIやポジション、特徴も明確に決まっている。
ただ、実在のグループと明確に異なる点として、年齢がイェナとアイリーンは「918」、ソフィーとリリは「917」、ユズキは「916」という設定となっている。

SweeTeezはすでにファンアートやダンスカバー、チャレンジ動画などの二次創作も活発に拡散されており、リアルの人間によるファンダム文化が築かれつつある。AIで生成されたアイドルを人間が応援するという点で、「AI×K-POP時代の幕開け」とも評されている。
myblin9は「SweeTeezは単なるキャラクターではなく、音楽・パフォーマンス・ストーリーテリングを備えた“デジタル・アーティスト”だ」と説明。「Z世代やα世代にとって、AIアーティストがもはや”見慣れない存在”ではないことを証明したかった」と伝えた。
最近では、Netflixアニメ映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』が現実と”超現実”の境界を行き来するストーリーで大きな反響を起こした。SweeTeezもはやり、AIをベースとしたファンタジー設定とナラティブを武器に、新たなファン層を獲得し始めている。
今後、SweeTeezはMVの公開を皮切りに、SNS上でのファン参加型チャレンジ企画やインタラクティブ・コンテンツ、リアルタイムでのバーチャル・ファンミーティングなど多角的な活動を展開し、「AIイノベーション・アーティスト」としての地位を確立していく予定だ。
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