K-POP界の伝説的ガールズグループ「2NE1」のメンバー、パク・ボムが“ステージ直前の出演キャンセル”を繰り返し、ファンから不満が殺到している。
パク・ボムの所属事務所D-Nationエンターテインメントは7月26日、公式SNSを通じて「パク・ボムがコンディション不良により、本日(7月26日)予定されている『WATERBOMB BUSAN 2025』を不参加とすることをお伝えする」と発表した。
併せて事務所は「突然のお知らせにより、ファンの皆さまにご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げるとともに、寛大なご了承をお願いしたい」と謝罪を伝えたが、ファンからは多くの批判が寄せられている。
相次ぐ“ドタキャン”に不満続出
というのも、当日2NE1は21時25分より出演予定となっていたのだが、事務所がパク・ボム不参加を発表したのは「21時6分」と、出演まで残り20分を切ったタイミングだったのだ。

韓国の“びしょ濡れフェス”こと「WATERBOMB」の釜山公演において、2NE1はラストを飾る大トリとして登場を控えていた。ただ、ほかのステージの影響で本来の予定より2NE1のステージ開始が遅れていたとはいえ、パク・ボム不参加の発表が直前すぎたことは間違いない。
ステージ開始まで残り30分もないタイミングで不参加を発表し、「寛大な了承」を求めようとする姿からは、事務所の誠意なき“形式的な行動”がうかがえる。「コンディション不良」という表現も、2NE1の完全体ステージやパク・ボムを見るために現地を訪れたファンを説得する材料にはならない。
同じ「WATERBOMB BUSAN 2025」では歌手クォン・ウンビも「健康上の理由」により出演をキャンセルした。ただ、彼女の場合はイベント前日の25日に発表され、医療陣の所見に基づいた不参加理由の説明もなされた。このような形式であれば、「寛大な了承」とまでは行かずとも多少の理解を得ることはできたはずだ。
だが、具体的な理由もなく「コンディション不良」という似たような“口実”だけで理解を求める行為は、ファンに対する配慮があまりにもないと言って良い。

何より、パク・ボムがステージ直前で不参加を発表するのは今回が初めてではない。
彼女は今月19日、タイ・バンコクで行われた音楽フェス「2025 UTO FEST IN BANGKOK」に2NE1が出演した際も、当日に不参加が突如発表された。当時は韓国語ではなく英語で発表がなされ、不参加理由も「突然の健康上の理由(due to sudden health concerns)」と記載するにとどまった。
事務所は発表の末尾に「パク・ボムの早期回復のために最善を尽くす(We will do our best to support BOM's swift recovery)」と綴ったが、もはや“最善を尽くしている”とは信じられない雰囲気だ。本当にパク・ボムがコンディション不良で、本当に回復を必要としている状況なのかでさえも信じることが難しい。
なぜなら、事務所が「体調不良」「コンディション不良」としながらも、パク・ボムは何事もなかったかのようにSNSで“正常”であるかのような投稿をしているからだ。

例えば、今年6月に2NE1が出演した米ロサンゼルスの音楽フェス「HEAD IN THE CLOUDS」も、パク・ボムは「個人的な事情」で参加を見送った。ところが、「個人的な事情」で“出演できなかった”はずの彼女はメンバーたちの活動と関係なく、「ドライブ中」や「事務所で一人遊んでいる最中」などとSNS投稿を行っていた。
「個人的な事情」は健康面の問題や別のスケジュールとの兼ね合いなど、実際に参加が難しかった真の理由があるのかもしれない。ただ、不参加発表に対するファンの反応など“状況把握”が必要な時点で、本人がフィルター使用可否の議論だけを呼ぶ自撮り写真を投稿するのであれば、パク・ボムに期待してチケットを購入したファンにとっては失望だけが積もるしかない。
最近まで、パク・ボムや所属事務所のSNSにはパク・ボムの健康を気遣うコメントの方が多く寄せられていた。ただ、現在は疑いや不満などネガティブな反応が日増しに目立ち始めている。
実際、「WATERBOMB BUSAN 2025」と「2025 UTO FEST IN BANGKOK」の不参加を発表した事務所の投稿には、「無責任で誠意がない」「パク・ボムの健康が心配だから、透明性を持って説明してほしい」「正直に話して」「事実を明かして」などのコメントが殺到している。
パク・ボムと所属事務所には、「コンディション不良」という無責任な発表で終えるのではなく、ファンが納得できる“誠実で正直な発表”が求められている。
◇パク・ボム プロフィール
1984年3月24日生まれ。2005年にYGエンターテインメントの練習生となり、2009年3月にガールズグループ2NE1のメンバーとしてデビューした。優れた歌唱力と個性的な歌声、愛らしいビジュアルで人気メンバーに。2016年のグループ解散後は所属事務所がなく、空白期に入った。2018年にD-Nationエンターテインメントと契約すると、ソロ歌手としてカムバックした。