見上愛と上坂樹里がダブルヒロインを務める2026年前期放送の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK総合)より、上坂の撮影が開始された。
同作は明治18年に日本で初めて看護婦の養成所が誕生したことを皮切りに、次々と養成所が生まれた時代を舞台とする物語だ。主人公・一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)は運命に誘われるように入所する。不運が重なり若くしてシングルマザーになったりんと、生まれてすぐ親に捨てられ教会で保護されて育った直美。養成所に集った同級生たちはそれぞれに複雑な事情を抱えていた。
手探りで始まった看護教育を受けながら、彼女たちは「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」ということに向き合っていく。りんと直美は、鹿鳴館の華といわれた大山捨松や明六社にも所属した商人・清水三郎らと出会い、明治の新しい風を感じながら、強き者と弱き者が混在する社会を知り、刻々と変わり続けていく社会の中で自分らしく幸せに生きることを模索していく。

養成所卒業後、二人は同じ大学病院でトレインドナースとしてデビュー。まだ理解を得られていない看護の仕事を確立するために奮闘の日々を送っていたが、りんは程なくして職場を追われることに。一方、アメリカ留学を夢見る直美は渡航直前に思わぬできごとに巻き込まれる。やがて、コレラや赤痢などさまざまな疫病が全国的に猛威をふるい始める。一度は離れ離れになった二人だったが、再び手を取り、疫病という大敵に立ち向かっていく。
上坂は撮影開始について「撮影が始まり、毎日が新しい風に吹かれているようでとても刺激的です。直美として考えること、時に悩むこともありますが、そのすべてが幸せで、役とともに歩めることに感謝しています。共演者の皆様、スタッフの皆様と力を合わせながら、現場の温かな空気に包まれる日々です。その一瞬一瞬を大切に、この風が皆さまのもとへ優しく届くよう、心を込めて演じてまいります!放送を楽しみにしていただけたらうれしいです」とコメントした。