岡田奈々が約1年ぶりに待望のニューアルバム「Unformel」をリリースする。
『Unformel(アンフォルメル)』というアルバムタイトルは、フランス語の「Informel」に由来し、提携に縛られない芸術を意味する。愛や葛藤、生きることそのものへの思いを描く全部10曲が収録されており、今作でもその全曲の作詞を担当。新たに作曲にも挑戦している。
自身のYouTubeチャンネル「岡田奈々の落とし穴チャンネル」では、楽曲制作のドキュメンタリーも公開されているので、ぜひチェックしてほしい。
今回、初めての作曲に挑戦し、あらたなフェーズを迎えた岡田に本作への思いや近況を含めて、インタビューを敢行した。


−−初の作曲はどうでしたか? 作曲しようと思ったきっかけは何でしたか?
ほんとに降りてくるんだなと思いました。初めて、人生で「降りてくる」っていう感覚を経験しましたね。
実は、AKB48劇場に行ってキラキラしたみんなを見た後、自分に対してすごく劣等感を感じたんです。いまの自分はあんなふうにキラキラしてるかなって……。
そんな気持ちの中で、自然と作曲しようかなっていう気持ちになったんですよね。あ、曲を作ってみようって。あるとき「降りてきた」メロディをボイスメモに録って、すぐ作り始めました。
私は楽器経験もなくて。ただ歌が好きでここまできたのですが、ずっと歌ってきて、自分の中に変化が起きてきたのかなと思います。
−−今回も全曲作詞をしていますが、どんなところから歌詞のインスピレーションを受けますか?
普段から、自分が感じた感情を携帯のメモに残すようにしているんです。
作詞は毎回ほんとうにゼロからのスタートなので、テーマをずっと頭に入れておきながら意識して生活していく中でできていきますね。
−−テーマはどんなふうに決められるのですか?
ディレクションをしてくださる方からテーマをいただいてお話をしています。曲の雰囲気などから、その曲ごとに詞のテーマを決めていきますね。
−−『夏の追憶』に「消える花火と過去を見て ずっと夢現いられるわけじゃない」という歌詞がありますが今年の夏はどんな夏でしたか? 花火は見ましたか?
花火は見に行っていないんですよね……。ビルの中から遠くの花火は見ました! 実は人混みがあまり好きではなくて……花火大会って混みますもんね……。でも花火そのものはとても好きなんですよ。
この夏の過ごし方といえば、7月にBillboard横浜と大阪でライブを行いまして、ずっとそのリハーサルをして、ライブの準備をして過ごしていました。Billboardはとても雰囲気がよくて、いいライブができたと思います!

−−ベースのスラップから始まる『爆裂ロンリーガール』はとてもインパクトがありました。
『爆裂ロンリーガール』はボーカロイドをイメージして作りました。
ちょっとこじらせ系の女の子の歌詞ですが、激しいサウンドということもあって、前向きな感じに仕上がりましたね。

−−『ゼロセンチ』は晴れ女と雨男のふたりがテーマの歌詞になっていますが、どなたかの結婚式のためなどに作られたのですか? ご自身では印象深かった友人の結婚式などはありますか?
実はこの詞は2年前に書いていたんです。
今回、ディレクターさんからウェディングをテーマに書き直してみよう!というお話があったこと、また私自身の身近なところでも結婚ラッシュで、今年は3回結婚式に行かせていただいたんです。そういうこともあって、このテーマになったので、すごく作りやすかったですね。結婚式に行くたびに心に残ったことを書いていて、歌詞の直しもスムーズにできました。
晴れ女と雨男ということで、最後に「虹」をかけようという着地点を決めて歌詞を直していきました。
−−楽曲制作は、詞が先ですか?
曲が先にできて、それを聞いてテーマを決め、曲に合わせて詞を書いています。
−−さまざまなタイプの曲がありバラエティ豊かなアルバムですが、曲作りではミュージシャンの方々とどんなコミュニケーションをとりましたか?
レコーディングのときにはディレクションをしてくださる方に歌い方のアドバイスをいただいて、それに沿って歌い、ブラッシュアップしていきます。
作詞で悩んだときも相談しますね。書いて出して、ダメ出しというのを何度も繰り返して完成します。
−−普段はどんな音楽が好きですか? 推しがいたらぜひ教えてください!
私はアニメがとても好きなので、アニメソングを聴くことがすごく多いんです。
歌い手の方では、透明感あるボーカルでやなぎなぎさんがすごく好きですね。恵比寿ガーデンホールにも観に行ったんですよー!
−−最近上海に行っていらっしゃいましたが、いかがでしたか? 印象深い思い出があればぜひ教えてください。
ゆっくり観光する時間はなかったのですが、上海はすごく近代的でした。ショッピングモールも大きいし、夜景がきれいなところにも行きました。いわゆるゲテモノ料理の店にも行きましたね。
−−ゲテモノ系……イケるんですか?
アイドル時代に培った経験で結構イケちゃうんですよ!(笑)。上海ではカエルやザリガニを食べたんですが、すごくおいしかったです!
−−新しいアルバム、身近な方の反応はいかがでしたか? 仲のいいタレントさんなどはいますか?
まだあまり聴いてもらってないんですが、AKB48時代から仲がよくて、同じ事務所の村山彩希(むらやまゆいり)ちゃんに聴いてもらったときに「アニソンみたい!」っていう第一声をもらったんです。
私はアニメが大好きだし、アニメのオープニングやエンディングなどで流れるさまざまな曲を聴いてきたので、初見でその感想はほんとうに嬉しかったです! いつかアニメのタイアップ曲を歌いたいですね。
−−YouTubeでは、自分でギターが弾けたらと言っていましたが、最近始めたことや、これからトライしてみたいことはありますか?
楽器もできたらいいなぁって思いますね!
あとはファンミーティングをグアムでやってみたいんです! ライブもあって、ファンミーティングとして皆さんと一緒に観光したり。楽しそうですよね!
海外でのファンミは、AKB48のときに一度あったんです。今後機会があったらソロでもやってみたいなって思っています!





