スペースデータ、衛星画像の取得から森林伐採の検出までを自動化した「Forest Watch」をリリース - PR TIMES|RBB TODAY

スペースデータ、衛星画像の取得から森林伐採の検出までを自動化した「Forest Watch」をリリース

地図で範囲を指定するだけで、衛星データの入手・処理・解析までを自動実行。専門人材や外部委託に頼らずに、現場の担当者自身による森林監視を可能に




株式会社スペースデータ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽、以下「スペースデータ」)は、宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain(スペースブレイン)」のレジリエンス領域「Geo-Resilience(ジオ・レジリエンス)」の新たな機能として、衛星画像の取得から森林伐採の検出までを自動化した「Forest Watch(フォレスト・ウォッチ)」をリリースしました。
本機能では、調べたい範囲を地図上で指定してボタンを押すだけで、衛星画像の入手・処理・解析までが自動で実行され、森林が失われた場所が地図上に表示されます。利用者が衛星データを自ら調達したり、専門的な解析ソフトウェアを操作したりする必要はありません。面積や変化の大きさが一定の規模を超える急激な減少は「違法伐採の疑い」としてアラート表示し、環境監視や森林行政の初動を支援します。なお、今回公開する画面は機能や操作性を確認いただくためのデモンストレーション版であり、表示される検出結果には合成データが含まれます。
■ 背景:有効なのに使いにくい、衛星による森林監視
森林の減少は、生態系や水源の喪失にとどまらず、土砂災害リスクの増大や温室効果ガスの吸収源の縮小など、社会のレジリエンス(危機に耐え、回復する力)を支える基盤そのものを損ないます。中でも違法伐採は、人目の届きにくい山間部や広大な森林地帯で進行するため、発見が遅れやすいという構造的な課題を抱えています。
こうした広域の森林監視において、地球観測衛星の画像を用いた解析は有効な手段として広がりつつあります。しかし実務では、衛星データを自ら調達し、容量の大きい画像データを取り込み、解析用のソフトウェアを操作するという一連の作業が現場の担当者の負担となってきました。解析を外部の専門事業者へ委託する選択肢もありますが、まとまった費用と期間を要するため、広い森林を高い頻度で監視し続けることは容易ではありません。スペースデータは、この「データの調達から解析まで」の工程を丸ごと自動化し、担当者は結果を地図上で確認するだけでよい仕組みとして本機能を開発しました。
■ SpaceBrainと本機能の位置づけ
「Forest Watch」は、スペースデータが提供する宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain」の新機能として提供します。SpaceBrainが扱う地球観測データの解析対象を地表の環境変化へと広げるものであり、宇宙からの視点を環境保全・国土管理の実務につなぐ取り組みの一環です。
■ 「Forest Watch」の主な特徴



※ 本機能の検出には、EUの地球観測プログラム「コペルニクス計画」のSentinel-2による公開データ(Copernicus Data Space Ecosystem)を使用しています。地図の背景表示にはEsri World Imageryを利用しています。検出結果は衛星画像にもとづく簡易的な推定であり、実地調査や公的な森林統計に代わるものではありません。
1. 範囲を指定するだけ――衛星画像の取得から検出までを完全自動化
調べたい範囲を地図上で指定してボタンを押すだけで、衛星画像の取得・処理・変化の検出までがすべて自動で実行されます。解析はサーバー側で完結するため、利用者が容量の大きい衛星データをダウンロード・保管したり、専門的な解析ソフトウェアを操作したりする必要はなく、手元のブラウザには結果だけが届きます。検出には、基準年と比較年(既定では2019年と2025年)それぞれの植生期(6~9月)のSentinel-2画像から算出した、植生の濃さを示す指標「NDVI(正規化植生指数)」を使用し、「元々森林だった場所で植生が大きく減少し、現在は裸地に近い」領域を1画素10メートル単位で抽出します。
2. 規模と深刻度にもとづく「違法伐採の疑い」アラート
検出した領域を自動でまとまり(クラスタ)ごとに整理し、推定面積(ヘクタール)と植生の減少量から深刻度を算出します。面積10ヘクタール以上などの大規模かつ急激な減少は「違法伐採の疑い」として一覧と地図の双方で強調表示され、優先して確認すべき地点がひと目で分かります。
3. 深刻度が色で分かる地図表示と、前後の衛星写真の重ね合わせ
検出地点は地図上にピンで表示され、植生の減少の深刻さに応じて黄色から赤へと色が変化します。ピンを選択すると、推定面積・変化の大きさ・位置座標・変化前後の「緑の濃さ」を詳細カードで確認できます。さらに、基準年と比較年の衛星写真を地図に重ねて切り替えられるため、変化の実際の様子を目視でも確かめられます。
4. 専門知識を前提としない検出感度の調整
「緑の濃さがどれだけ下がった場所を検出するか」という直感的なスライダーで検出の感度を調整できます。衛星画像解析の専門家でなくても、林野行政の担当者、環境NGO、調査員などがそれぞれの目的に応じた粒度で運用できます。
■ 衛星による森林監視を、「委託するもの」から「自分で使えるもの」へ
森林の変化は、一枚の写真ではなく「時間の差分」の中に現れます。スペースデータは、衛星が捉え続けてきた地球の記録を、変化に気づき、行動を起こすための実用的な情報へと変換することが、宇宙データ活用の本質的な価値のひとつだと考えています。本機能は、これまで専門人材や外部委託に支えられてきた衛星による森林監視を、現場の担当者が自分の道具として日常的に使えるものにすることを目指したものです。
■ 今後の展望
スペースデータは今後、検出対象を森林伐採以外の地表の変化へと拡張するとともに、定期的な自動監視や検出履歴の管理など、継続的な運用を支える機能の拡充を進めます。また、SpaceBrainの他機能との連携を通じて、環境監視から防災・減災(災害の発生を防ぎ、被害を最小化する取り組み)までを一体的に支えるプラットフォームの構築を目指します。
■ 株式会社スペースデータについて
株式会社スペースデータは、「宇宙を誰もが活用できる社会へ」という思いのもと、宇宙とデジタル技術の融合によって新たな産業や社会基盤を創造するテクノロジースタートアップです。
地球・宇宙環境を精密に再現するデジタルツイン技術を活用して、宇宙から都市開発、防災、安全保障まで、次の未来を支えるデジタルプラットフォームの構築を目指しています。さらに、宇宙ロボット・宇宙ステーションの運用基盤開発を通じて、宇宙社会の実現に向けて取り組んでいます。
スペースデータの公式サイトでは、「NEWS」にて最新の取り組みや発表をご紹介しています。
詳細は https://spacedata.jp/news をご覧ください。
社名:株式会社スペースデータ
代表:佐藤航陽
所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
資本金:15億1300万円
事業内容:宇宙開発に関わる投資と研究
HP:https://spacedata.jp
NEWS:https://spacedata.jp/news
X:https://x.com/spacedatainc
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/spacedatajp/
採用情報:https://www.wantedly.com/companies/spacedata/projects
■ 本件に関するお問い合わせ
下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。
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