
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン(事務局:東京都中野区、事務局長中島みぎわ、WVJ)は、子どもたちが自ら支援者を「選ぶ」ことから始まるチャイルド・スポンサーシップの新しいかたち「Chosen[チョーズン]」をウガンダで展開しています。(募集期間は8月末まで)
5月下旬には、ウガンダで第一弾となる、子どもたちが写真の中から支援者を選ぶ「Chosenパーティー」を開催しました。Chosenは、従来の「支援する側が選ぶ」仕組みとは逆に、子どもの選択から支援が始まるプログラムです。子どもの尊厳と主体性を大切にするこの取り組みを通して、世界各地の子どもたちと日本の支援者との新たなご縁が生まれ、その輪はいま、家族ぐるみや学生グループへと広がっています。
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子どもたちがスポンサーを選ぶ特別な一日「Chosenパーティー」
今回、「Chosenパーティー」が開催されたのは、人口3万5千人のブインダ地域。住民のほとんどが農業に従事し、全員が1日に2.15ドル以下(2025年調査当時)で暮らす「国際貧困ライン」の中にあります。 家族を支えるために働かざるを得ず、学校に通えない子どもも少なくありません。Chosenパーティーは、そんな子どもたちにとって特別な一日です。

Chosenパーティーが行われたウガンダ、ブインダ地域の子どもたち
子どもたちの多くはこの日を心待ちにしていました。歌を歌ったり、踊ったり、会場はまるでお祭りのような温かな雰囲気に包まれました。大人たちも朝早くからテントを設営し、子どもたちが楽しめる工夫を凝らし、普段は選択する機会の限られている子どもたちが未来につながる大切な一歩を自ら選べるよう、地域全体で、Chosenパーティーの準備を進めてきました。

Chosenパーティーの会場となった学校の校庭 当日朝の様子
250人の子どもがこの日のChosenパーティーに参加しました。7歳のボニータちゃんは、いつものように水汲みや家族の手伝いを終えて、「どんな人が自分を応援してくれるのかな」と胸を弾ませ、このイベントに駆けつけました。
子どもたちは軽快な音楽が響く中、踊るようにステップを踏みながら、掲げられたたくさんの写真へと近づき、その中から自分のスポンサーになってほしい人を選びました。
子どもたちが写真を選ぶ理由はさまざまです。「かぶっていた帽子がかわいいから」と話した男の子や、「写真を見て幸せな気持ちになったから」と教えてくれた女の子もいました。40代の女性の写真を選んだ7歳の女の子は、「この人のようになりたいと思ったから」 とはにかみながら答えてくれました。
一枚の写真を選ぶ。その小さな選択から、この日、遠く離れた日本のスポンサーとの新たなご縁がいくつも生まれました。

自分で選んだ日本のチャイルド・スポンサーの写真を掲げる子どもたち
https://www.youtube.com/watch?v=rNoRfJh45XY
【動画】ウガンダのボニータちゃんがずっと待っていた、特別な日
「世界にいろんな子どもたちがいることを知ってほしい」母から子へ、家族で育むChosenの「ご縁」
2025年6月にフィリピンで行われたChosenに参加した野島さん。その理由は4人の子どもたちに、同じ時代を生きる世界の子どもたちのことを身近に感じてほしかったからだと言います。野島さんが国際協力に関心を持つようになった原点は、ご両親の存在でした。幼い頃、両親は途上国の子どもを支援しており、海の向こうから「私の家族へ」と書かれた手紙や写真が届いていたのを覚えています。野島さんは中学一年生を筆頭に4人の子どもを育てています。子どもたちがファミリーレストランで好きなものをたくさん注文しながら食べ残したことが、心に引っかかっていました。
「海外や日本にも十分に食べられない子どもたちがいます。でも、子どもたちにとってはそれを身近になかなか感じられない。海外支援を始めれば、世界にはいろんな子どもたちがいることを少しでも感じてもらえるかなと思いました」
途上国の子どもたち自身が支援者を「選ぶ」という仕組みや、その経験が子どもたちの自信や未来につながるという考え方に共感し、参加を決めました。
一方で、当時小学2年生だった娘さんからは、思いがけない言葉も返ってきました。
「なんで私たちがいるのに、知らない子にお金をあげるの?」
その率直な疑問に、野島さんは「私たちは不自由なく暮らしているけれど、それができない子どももいるから、少しでも力になれればと思っているんだよ」と伝えました。Chosenには家族写真で参加。その写真を選んでくれたのは、10歳(当時)のジェームズくんでした。理由は、「家族を大切にしている人」だと感じてくれたことでした。
「私はおっちょこちょいで、4人も子どもがいるとうまく回っていないところもある中、そんな風に見えるんだと思うと、そんな部分もあるのかなと、少し自信をもらえた気がしました」

Chosenに応募した際の家族写真と、野島さんを選んだジェームズくん
ジェームズくんに手紙を書く野島さんの姿に、子どもたちが英語に関心を持つようになりました。また、もともと医師になりたいという夢を持っていた娘さんが「海外で困っている人を助けるお医者さんになりたい」と話すようになったそうです。
「見えないところにも困っている人がいることに気づいたら、何かできることを考えられる人になってほしい。そして、何か見返りを求めるのではなく、それを自分ができるということに喜びを感じられる人になってほしい。」野島さんは子どもたちにそう願っています。
「一人じゃないから始められた」若者12人が挑戦する"みんなでChosen″

12人でバングラデシュの女の子の支援を始めたハルさん(左から2番目)とメンバー
大学生のハルさんは、高校時代からルワンダの子どもへのチャイルド・スポンサー活動に参加していました。しかし、「支援者の多くは大人で、もっと同世代にも関わってほしい」という思いから、仲間や友人に声をかけ、12人で一人の子どもを支援することを企画しました。月額4500円の寄付金は12人で分担し、手紙も交代で書くなど、無理なく続けられる仕組みもメンバー内で話し合って決めています。
Chosenに応募した際の写真は、12人それぞれの笑顔をコラージュした一枚。2025年9月バングラデシュでのChosenパーティーで、その写真を選んだジャンナットちゃんは、「みんなの笑顔がすてきだったから」と理由を伝えてくれました。

12人それぞれ好きなものを手にして撮影した応募写真と、その写真を選んだジャンナットちゃん
交流はこれから本格的に始まりますが、参加メンバーからはこんな声が寄せられています。
「初めての寄付でした。一人でなかなか踏み出せなかったのですが、新しい輪が広がっていったのでとてもうれしいです」
「チャイルドとのつながりの喜びをみんなで共有できることや、金銭的な面でもグループで取り組むことで参加しやすくなったことが、グループで取り組む良さです」
「普段なら巡り合えない人たちとのご縁が生まれ、とても不思議ですし、うれしいです」
友人の友人、そのまた友人へと輪が広がり、Chosenは、チャイルドとのつながりだけでなく、支援者同士にも新たなご縁を生み出しています。
「これまでに出会った支援者の方が、『チャイルドのことも大好きだけど、一番は自分が幸せになれるから続けている』と話していました。 ハードルを下げてぜひ参加してもらえればと思います」と、ハルさんは伝えてくれました。
ハルさんたちは、いつか12人とチャイルドのみんなで会える日を思い描いています。
Chosenに参加する
Chosen[チョーズン]で始まるチャイルド・スポンサーシップのお申し込み受付は特設サイトで行っています。参加者全員がチャイルドに選ばれる仕組みとなっておりますのでご安心ください。
チャイルドとの交流方法、チャイルド1人当たりの金額(月々4,500円)、送金方法などは通常のチャイルド・スポンサーシップと同じで、手紙や現地訪問等を通じて、チャイルドとのつながりを持ちながら支援の成果を実感していただけます。貧困、教育、水衛生等、地域に根差した開発援助を行うことで、子どもたちの健やかな成長を目指します。
なお、ワールド・ビジョン・ジャパンは認定NPO法人として認定されており、皆さまからのご支援金は寄付金控除等の対象となります。
◆ワールド・ビジョン・ジャパンとは
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。詳しくはこちら
◆チャイルド・スポンサーシップとは
途上国の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指し、水衛生、保健・栄養、教育等の地域の課題に取り組む支援プログラム。チャイルド・スポンサーになると、支援地域に住む子ども「チャイルド」をご紹介。手紙や現地訪問等を通じて、チャイルドとのつながりを持ちながら支援の成果を実感していただけます。
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