株式会社ナカホームズ(本社:広島県安芸郡府中町、代表取締役:那賀潤二郎)は、新事業として事業者間の役務取引を管理するB2Bプラットフォーム「ナカツギ」の提供を2026年9月1日に開始しました。ナカツギは、高い手数料を理由にマーケットプレイスからの独立(直接取引)を考えながらも、請求書作成の手間や代金回収の不安から踏み切れない事業者を対象としています。見積・請書・適格請求書の発行から、前払い・検収による代金保全までを一つの画面で完結。出品者の利用料は取引額の8.6%(税抜)のみで、購入者の負担はありません。

ナカツギHP
■ 背景:「卒業したいのに、卒業できない」という壁
クラウドソーシングやスキルマーケットの普及で、事業者がオンラインで役務を受発注する機会は増えました。しかし、こうしたマーケットプレイスでは、出品者に販売手数料として20%超、購入者にもサービス手数料が課されることがあり、取引額に対する合計負担は27.5%に達する場合もあります。月100万円を継続受注する事業者なら、年間の手数料は約264万円にのぼります。一度そこで出会った相手とは、本来なら直接取引に移った方が、双方にとって合理的です。ところが、多くの事業者が"卒業"に踏み切れません。理由は、プラットフォームが肩代わりしていた2つの機能を、自前で用意しなければならないからです。
壁1:代金回収の不安(前払い・未払い)
直接取引では、前払いを求めにくく、「納品したのに支払われない」リスクが生じます。内閣官房などのフリーランス実態調査(2020年)では、取引先との間で報酬の支払い遅延・未払いを経験した人が約3割。トラブルを交渉せず受け入れた人の約4割が「取引が打ち切られる恐れがあるため」と回答しており、立場の弱さから泣き寝入りせざるを得ない構造が示されています。民間のマイナビ調査(2024年)でも、トラブル経験率は全体で53.3%、クリエイティブ系では64.2%に達しました。
壁2:文書事務の手間(見積・請書・請求書)
見積書や請書、適格請求書の作成は、いまだにエクセルとメールで属人的に行われがちです。インボイス制度の開始で、請求書の要件はさらに複雑になりました。この事務負担が、直接取引への移行をためらわせています。
■「ナカツギ」が外す、2つの壁

ナカツギは、この2つの壁をまとめて取り除きます。
1. 前払い+検収で、代金の取りっぱぐれを防ぐ

買い手の請書承認画面
買い手は役務の着手前に支払いを行い、報酬が出品者へ渡るのは買い手が検収(完了確認)を済ませた後です。出品者は「先に支払ってもらえる」安心を得ながら、買い手は「確認するまで報酬は渡らない」安心を得られます。前払いを自分で切り出す気まずさも、未払いの不安も生じません。決済処理と資金の移動は決済事業者が行い、ナカツギが代金を保有することはありません。
2. 見積・請書・適格請求書を、画面上で完結
見積書の作成から、請書による契約、適格請求書・精算書の発行までを一つの画面で行えます。消費税法上の媒介者交付特例に基づき、運営会社(株式会社ナカホームズ)の名義・登録番号で適格請求書を発行するため、購入者は仕入税額控除ができ、出品者は自身の氏名・住所・登録番号を相手に開示する必要もありません。エクセルとメールの往復から解放されます。

見積書。保存や印刷もボタン1つで。

適格請求書。ナカツギ名義で発行。利用者開示は屋号だけ
3. その結果、手数料は8.6%(税抜)、買い手負担ゼロ

適格請求書はナカツギ名義で発行。取引先には屋号以外は非開示での取引が可能
手数料は取引額の8.6%(税抜)、購入者の負担はゼロ
利用料は出品者のみが負担し、購入者には手数料がかかりません。前掲の月100万円のケースでは、年間手数料は約103万円となり、既存サービスとの差額は年間約161万円です(一般的なマーケットプレイスの公表手数料をもとにした試算)。「出会いの場」の手数料から卒業し、浮いた分を事業に回せます。
対象は事業者間(BtoB)取引
出品者・購入者ともに事業者に限定しています。出品者は招待制・審査制とし、適格請求書発行事業者を対象としています。
開発の経緯(代表コメント)
「私が関わっている不動産業の現場では、業者間で図面作成や調査を委託し合う場面が日常的にあります。そのたびに、見積書を作り、請書を交わし、検収して支払う--この一連の事務が属人的で、支払いトラブルの火種にもなっていました。すでに信頼関係がある相手なら、本来は直接やり取りした方が早い。でも、請求書の手間や代金回収の不安がそれを止めてしまう。その"あと一歩"を支えるのがナカツギです。『自分たちが使いたいものを、自分たちで作る』。その延長でナカツギは生まれました。特別な機能を足すより、当たり前の取引を、当たり前に安全にすることを目指しています」(株式会社ナカホームズ 代表取締役 那賀潤二郎)提供概要
サービス名:ナカツギ提供開始日:2026年9月1日
利用料:取引額の8.6%(税抜、出品者負担)/購入者負担なし
対象:事業者間(BtoB)の役務取引(出品者は招待制・審査制、適格請求書発行事業者が対象)
決済手段:クレジットカード、銀行振込
URL:https://nakatsugi.co.jp/
運営:株式会社ナカホームズ
出典
内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」(2020年)
株式会社マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2024年版」(2024年)
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