
NFTによる地方創生を推進する株式会社あるやうむ(本社:札幌市、代表取締役:畠中博晶)の地域おこし協力隊DAOソリューションのもと、北海道剣淵町の地域おこし協力隊・DAOマネージャーである田中 翔(たなか しょう)さんが運営するLINEオープンチャット「剣淵町公認コミュニティ【ふるさと剣淵】」の参加者が、2026年9月1日時点で84名となりました。
開設は2026年6月29日。7月末の時点では約25名でしたが、8月の1か月だけで約58名が加わっています。
さらに2026年8月30日には、同じ名前のウェブサイト「ふるさと剣淵」を公開しました。「聞ける場所」としてのLINEオープンチャットと、「調べられる場所」としてのウェブサイト。この2つを行き来してもらう形で、剣淵町の食を入口にした関係人口づくりが動き出しています。
▼ ふるさと剣淵 ウェブサイト(剣淵町のマップ・旬・お店・イベントカレンダー)
https://furusato-kembuchi.pages.dev/
▼ ふるさと剣淵 LINEオープンチャット(参加無料・ニックネームOK・見るだけでも大丈夫です)
https://line.me/ti/g2/WT_zqo9xyghy-tD51fRIcqcUyMwJamUQ0qSPaw?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
「ふるさとの味が、もうひとつ増える」に込めた2つの意味

コミュニティの合言葉は「ふるさとの味が、もうひとつ増えるコミュニティ」。この一行には、2つの意味が重ねられています。
ひとつは、剣淵町に住んでいる方、剣淵町で生まれ育った方に向けたもの。ここは、その方々にとって紛れもない「ふるさと」そのものです。
もうひとつは、剣淵町にゆかりのない方に向けたもの。本州にお住まいの方や、旅先として剣淵を知った方が、「第三のふるさと」として町を楽しむ入口になることを狙っています。
田中さんは「第三のふるさと」を次のように整理しています。
- 第一のふるさと:生まれ育った町
- 第二のふるさと:親や配偶者の地元など、自分の地元より通う機会が多い場所
- 第三のふるさと:そのどちらでもないけれど、いつでも「帰れる」場所
第一・第二のふるさとは、進学や就職、結婚で離れると物理的にすぐには帰れなくなります。半年に一度、年に一度。それに対し、デジタルのコミュニティであれば、いつでも帰って、町が今どうなっているかを見に行くことができる。そこが第三のふるさとの意味だといいます。
そして、その入口に「食」を置いたことには理由がありました。
母親のつくった料理の味。旅先で食べたごはんの味。味覚は、記憶に強く残ります。地域そのものをふるさとと感じてもらうより先に、「ふるさとの味」をもうひとつ増やしてもらう。そのほうが、遠くに暮らす人にとっても入口が近い、という考え方です。
「食」を入口にした理由は、自分の食生活が変わったことだった

コミュニティのテーマを「食」に定めたきっかけは、田中さん自身の暮らしの変化にあります。
剣淵町に移住して2か月ほどが経った頃から、野菜の買い方が変わりました。東京にいた頃は、意識して野菜を食べてはいたものの、買う場所はスーパーが当たり前。ところが剣淵では、道の駅や、道端の無人販売所で買うことが増えていきました。
そして、味の違いに驚きます。
「トマトひとつとっても、甘さが段違いでした」
スイートコーンも同様でした。野菜として食べるというより、デザートとして成立する甘さ。そうなると、どう食べるとおいしいのかを考えたくなります。じゃがいもに至っては品種が48もあり、それぞれ向いている料理が違う。知れば知るほど、食べ方に幅が出てくる面白さがありました。
お米も同じ。全国規模の食味コンテストで最優秀賞に輝いた生産者が町内に複数おり、受賞歴を持つ農家が珍しくありません。
そしてキヌア。国内では栽培している産地そのものが限られるなか、剣淵町は国産キヌアで日本一の生産・出荷量を誇り、2020年にはクラウドファンディングによって日本初のキヌアセンターも設立されました。
ただ、田中さんはこうも振り返ります。
「東京にいた頃は、剣淵という町も知らなかった。農作物が有名なことも、お米が有名なことも知りませんでした」
移住して、地域おこし協力隊として働くようになって、はじめて気づいたこと。だからこそ、食は剣淵町が全国へ広がっていくための武器になると考えました。
なぜ数ある魅力の中から「食」を入口に選んだのか

剣淵町の魅力は、もちろん食だけではありません。
「絵本の里」と呼ばれる町であり、絵本の館には多くの絵本が並びます。アルパカ牧場があり、湖のほとりにはホテルやキャンプ場も。町を訪れる理由は、いくつもあります。
それでも入口を食に置いたのは、コミュニティの合言葉と食がまっすぐつながるからでした。「ふるさとの味が、もうひとつ増える」。ふるさとをもうひとつ増やしてもらうための入口として、味覚ほど分かりやすいものはない、という判断です。
そしてもうひとつ、実用的な理由もありました。野菜は、買ったその場ではすぐに食べられません。 持ち帰って、家の食卓へ。剣淵まで足を運べない遠方の方であれば、ふるさと納税という手段もある。買って終わりではなく、家に帰ってからも町とつながり続けるのが、食という入口の強みでした。
食の話題には、町の人が答えてくれる
食にまつわる話題を投げかけると、誰かが答えてくれます。焙煎キヌアについて「他にどう食べていますか」と尋ねたときは、町内で飲食店を営む方が写真つきで食べ方を教えてくれました。ジンギスカン鍋が話題になったときには、答えてくれた方が「昔を知らないので、詳しい方がいたら教えてください」と、今度は他のメンバーへ問いかける場面も。
管理人が答えるのではなく、知っている人同士でやりとりが生まれる。 田中さんの任期は3年。任期を終えたあとも町の人たちだけで会話が回り続けることが本来の目標なので、その兆しが早い段階で見えたことになります。
「剣淵に詳しい方が、このコミュニティに入ってくださっているおかげです」
開設2か月で84名 町長も参加する「町公認」のコミュニティへ
参加者の推移は次のとおりです。- 2026年6月29日:開設
- 7月末:約25名
- 8月19日:76名
- 2026年9月1日:84名
8月の1か月だけで、約58名の増加。開設からの1か月が約25名だったことを踏まえると、8月が明確な立ち上がりの月になりました。
この間、コミュニティは「町公認」という位置づけを得ています。2026年7月14日の町長との打ち合わせを経て、翌15日にルーム名を「剣淵町公認【ふるさと剣淵】」へ変更。さらに7月22日には、町長本人がメンバーとして参加しました。
名称だけでなく実態としても町公認となったことで、町内の飲食店や道の駅にQRコード付きのカードやポスターを設置できるようになっています。
参加者ログを分析すると、流入の多くがイベントや対面のきっかけによるものでした。桜岡湖水まつりでの出店、飲食店での声かけ、名刺代わりに配るQRカード。実際、開設直後には11日間まったく参加者が増えなかった期間もあり、田中さんは「置いておけば入ってくる、ということは一度も起きなかった」と振り返っています。
目標は年内300人、3年で約1,000人。人数そのものより、「今の剣淵を答えられる人」と「剣淵を知りたい人」の両方がいる状態を重視する設計です。
LINEは流れて消える だからウェブサイトをつくった

コミュニティが育つ一方で、課題も見えてきました。
LINEオープンチャットの会話は、流れて消えていきます。 ハッシュタグ機能もないため、「どこで買えるか」「どう食べるとおいしいか」といった、繰り返し参照したい情報ほど流れて消えてしまう構造でした。
もうひとつが、質問しづらい人の存在。オープンチャットでは、聞けば誰かが答えてくれます。ただ、そもそもコメントを書くこと自体にためらいがある人も少なくありません。
そこで2026年8月30日、同じ名前のウェブサイト「ふるさと剣淵」を公開しました。役割は明確に分けられています。
- LINEオープンチャット:流れる会話。今日の天気、今の旬、質問と答え
- ウェブサイト:溜まる情報。お店、とれるもの、食べ方、地図、イベント
書かなくても調べられる場所をつくり、それでも分からないことはLINEで聞いてもらう。 この往復が「ふるさと剣淵」の使い方として設計されています。
▼ ふるさと剣淵 ウェブサイト
https://furusato-kembuchi.pages.dev/
▼ ふるさと剣淵 LINEオープンチャット(参加無料・ニックネームOK・見るだけでも大丈夫です)
https://line.me/ti/g2/WT_zqo9xyghy-tD51fRIcqcUyMwJamUQ0qSPaw?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
ドット絵の町を歩くと、お店と旬がわかる

サイトの中心にあるのは、剣淵町をドット絵で描いた地図です。いわゆるロールプレイングゲーム風の見た目ですが、地形は実測にもとづいています。町の輪郭、剣淵川、国道40号、JR宗谷本線、そして標高。山があるように描かれている場所には、実際に山があります。
地図上のアイコンを押すと、その場所の情報が開きます。
- お店の紹介と名物
- 住所と、地図アプリをそのまま開くリンク
- InstagramやグルメサイトなどのSNS・外部リンク
「まちなか」のアイコンを押すと、約1km四方の拡大図に切り替わり、町並みがより細かく表示される仕掛けも用意されています。
地図とあわせて用意されているのが、「今月、剣淵で何がとれるのか」という情報です。9月なら9月の旬が自動で表示されます。
これは単なる読み物ではありません。剣淵町の道の駅では、旬の野菜が並びます。今なにが一番おいしい時期なのかが分かっていれば、それを目当てに買いに行くことができる。畑の時間で動く町であることを、そのまま実用的な情報に変えた設計です。
さらにサイトには、今日の剣淵の天気も自動で表示されます。
じゃがいも48品種を「診断」に変えた

サイトの中でも特徴的なのが、「じゃがいも診断」です。
きっかけは、町内の直売所にあったじゃがいもの一覧表でした。数えてみると、その一覧だけで48品種。北海道らしい品揃えである一方、田中さんは「さすがに多すぎて覚えられない」と感じたといいます。
そこで、品種名と料理を相互に引ける仕組みをつくりました。
- 「コロッケ」と押せば、コロッケに向く品種が出てくる
- 「フライドポテト」と押せば、フライドポテトに向く品種が出てくる
- 逆に品種名を入力すれば、その品種に合う料理名が出てくる
男爵やメークインは知られていても、売り場には聞き慣れない名前の品種が並ぶことがあります。売り場で手に取ったじゃがいもの名前を入れれば、その場で使い道が分かる。「約50品種」という看板の数字を、実際に使える道具に変えた形です。
このほか、田中さん自身が食べておいしかったものをまとめた焙煎キヌアのレシピ集も公開されています。剣淵の焙煎キヌアは、白米に混ぜて炊くとプチプチした食感が残るなど、かけて食べるだけでも楽しめる食材です。
町のイベント予定を、1か所にまとめた

サイトには、剣淵町のイベントカレンダーも掲載されています。
もともと町内には「役場、道の駅、アルパカ牧場などのイベント情報がバラバラで把握しづらい」という声がありました。これを1か所に集約したのが、このカレンダーです。
仕組みとしてはGoogleカレンダーを埋め込む形をとっており、カレンダー側に予定を入れれば、サイトを更新しなくても自動で反映されます。今後は町内の関係者に編集権限を渡していく予定で、そうなれば田中さんの任期が終わったあとも、それぞれの施設が自分たちで予定を更新し続けられる形になります。
サイト全体の設計も、引き継ぎを前提に組まれています。掲載内容の更新は、データファイル1枚を書き換えるだけ。専門知識がなくてもお店や食べ方、旬の情報を追加できる構造にしてあります。
見つけて、聞いて、取り寄せる

ウェブサイトとLINEオープンチャットは、こう使われることを想定しています。
- 1. サイトで見つける - 地図でお店を探す。今月の旬を知る。イベントの予定を確かめる
- 2. LINEで聞く - 「これ、どこで買えますか」「今日は開いていますか」を、知っている人に尋ねる
- 3. 取り寄せる - 気になったものを、ふるさと納税を通じて手元に届ける
剣淵町の近くにお住まいの方であれば、道の駅で旬の野菜を手に取ることができます。一方、遠方の方にとっては、そもそも手に取る機会がありません。
「ちょっと気になった」を受け止める手段のひとつが、ふるさと納税という位置づけです。コミュニティやサイトの中で寄付を呼びかけることはせず、選択肢として静かに置いておく。まず町の魅力を知ってもらい、応援したい気持ちが生まれたときに選んでもらう、という順序を守っています。
剣淵町でとれる作物を使う飲食店が、町内にあります。「つくる」と「食べる」の距離が近いのが、この町の強み。その距離の近さを、そのまま町の外へ届けようという試みです。
今後の展望
ウェブサイトは公開されたばかりで、現在はコミュニティの参加者から意見を募っている段階にあります。田中さんは「今が完成形ではない」と参加者に伝えたうえで、寄せられた声をもとに改善を重ねていく方針です。当面の目標は、年内300人。ただし田中さんが本当の成果物として置いているのは、人数ではありません。
「田中がいなくなっても回り続けること」。3年の任期を終えたあとに、役場や次の隊員、そして町の人たちが運営を引き継げる状態をつくること。そのために、設計の経緯も運用の手順も、すべて記録として残しながら進められています。
町の人が当たり前だと思っている「ふつう」こそ、町の外の人がいちばん知りたいこと。その交換の場を、食を入口につくっていく取り組みが続きます。
剣淵町 地域おこし協力隊(DAOマネージャー)田中 翔さん

東京生まれ、東京育ち。コピー機のエンジニアとして11年間の会社員生活を送ったのち独立し、1年間フリーランスとしてAI事業に取り組みました。会社員時代に副業で続けたブログで培ったライティングと、AIを掛け合わせた「AIライティング」が強み。なかでも読み手の心理や行動の原理を読み解くセールスライティングを得意としています。
東日本大震災のとき、募金くらいしかできなかったことが心に残り、いつか地域の力になりたいという思いを持ち続けてきました。フリーランスとして在宅で働くようになり、東京に住み続ける理由が薄れたことも重なって、移住を決意。株式会社あるやうむとの縁で剣淵町の課題を知り、自分の得意分野と重なると感じたことが決め手となり、2026年6月に着任しました。
現在は剣淵町のふるさと納税の強化をミッションに、LINEオープンチャット「ふるさと剣淵」の設計・運営、公式ウェブサイトの制作、SNS運用、デジタルサイネージ施策などを担当しています。
▼ ふるさと剣淵 ウェブサイト
https://furusato-kembuchi.pages.dev/
▼ ふるさと剣淵 LINEオープンチャット(参加無料・ニックネームOK・見るだけでも大丈夫です)
https://line.me/ti/g2/WT_zqo9xyghy-tD51fRIcqcUyMwJamUQ0qSPaw?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
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https://lit.link/alywamu-dao
株式会社あるやうむについて
DAOやNFTによる地方創生を推進するため、全国の自治体向けにふるさと納税NFT/観光NFT/地域おこし協力隊DAOソリューションを提供する札幌発のスタートアップ。地域の魅力をのせたNFTをふるさと納税の返礼品とすることや、地域でDAOを運営することを通じて、新たな財源を創出すると共に、シティプロモーションや関係人口の創出に繋げます。
社名「あるやうむ」はアラビア語で今日を意味する言葉。今日、いますぐチャレンジをしたい自治体・地域の皆様にNFTという先端技術を提供し、応援され続ける地域づくりを支援します。
株式会社あるやうむ 会社情報
会社名 :株式会社あるやうむ
代表者 :畠中 博晶
所在地 :札幌市北区北38条西6丁目2番23 カトラン麻生302号室
設立 :2020年11月18日
資本金 :1億6449万円(準備金含む)
事業内容 :NFTを活用した地方創生コンサルティング・開発
URL :https://alyawmu.com/
Twitter :https://twitter.com/alyawmu/
Voicy : https://voicy.jp/channel/3545
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