それによると、企業別集計(プロパティ別集計)において、動画共有サイトYouTubeの企業買収、統合を完了したGoogleが前月から利用者数を279万人増加させ、ランキングでも8 位から6 位に順位を上げていることが判明した。Google は今年に入り非検索系サービスの追加を強化し、じわじわと利用者数を伸ばし、ランクを上昇させてきたが、今回のYouTube買収により、その効果が一層明確になった。
ブログやSNS、クチコミサイトなどCGMサイトは、着実に利用者やページビュー数が拡大しているが、2005年に比べるとやや鈍化傾向。SNSでは、今年後半に入り、mixiがやや伸び悩んでいる状況で、他のSNSが台頭するにはいたっていないと結論づけた。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は「(2006年は)Web2.0を代表するGoogleやYouTube、ウィキペディアなどが実際に大きく利用者数を伸ばしました。一方、対極にあるネットユーザのニーズの最大公約数を集約するYahoo! JAPAN、楽天市場などのMegaサイトもさらに利用者数を伸ばしています。今年はネットユーザのニーズの多様性が認知され始めた年であると考えています。来年はロングテールに分布するネットユーザのニーズに対応したMegaサイトとWeb2.0サイトの双方のますますの隆盛が期待されます」と述べている。