【スピード速報】ADSLの割合が高いのは鹿児島および北海道・東北・北陸
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今回は2007年1月16日〜1月22日の全測定データを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた発信地と回線種別の解析を行い、都道府県ごとにADSL接続からのデータ件数の割合を算出した。
図を見ての通り、ADSLの割合が40%以上なのは、鹿児島、福井、北海道(割合の大きい順)の3道県で、トップの鹿児島県は46%以上がADSL経由であった。この3道県と秋田、長崎の2県を合わせた5道県においてはCATVが3分の1を超えている。しかし、全国平均は17%強しかなく、岐阜、栃木、宮崎、佐賀の4県では10%を切っており、ADSLの退潮が目だっている。
今回も複数の都道府県をまたがるような地域的な偏りはあまりないが、あえて分類すれば、北海道・東北と北陸の各県ではADSLの割合が平均を上回っている(青森県のみ平均並)。そして、既報「佐賀、島根、栃木、三重、長野、岐阜では半数以上がCATV」で指摘した通り、CATVの割合が40%以上なのは、関東以南で政令指定都市を持たない県であった。また、既報「光ファイバの割合が高い奈良、群馬、東京、埼玉、福島、和歌山、千葉」の通りで、北海道・東北と北陸の各県の中で、光ファイバの割合が高かったのは福島県のみであった。
以上の結果から非常に乱暴に言えば、回線種別においては、南北格差があるのではないだろうか。設備投資の負荷が大きい光ファイバやCATVの普及は、冬の雪が深い地方では遅れがちなのかもしれないが、であれば、無線インターネットという手もある。この傾向が今後強まるのか弱まるのか継続してウォッチしていこう。
《平野正喜》
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