AMD、次期クアッドコアプロセッサ“Barcelona”の仮想化機能をアピール
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
まずインテルと同社のクアッドコアについて、コアの実装方法の違いについて解説。岩瀬氏は他社のプロセッサはひとつのパッケージの中にデュアルコアが2つ入っている感じになっているが、同社ではひとつのダイに4つのコアを純粋に載せたものとして“真のクアッドコア”と表現。また、BarcelonaではパッケージのなかにNorthBridge Controllerが入り、L3キャッシュを共有する形になる(L1、L2キャッシュは各コア占有)ことを説明した。
Barcelonaは65ナノのプロセスで実現される予定。「今のOpteronのダイサイズを変えずに4つ(コアを)実装させるということで、実際にはデュアルコアとほぼ同じ消費電力と発熱量で済ませることができる。また、今のOpteronとソケット互換。Barcelonaは単に4つのコアを積んだだけではなく、データをやりとりするための帯域も2倍になっている」と新CPUの優位性を解説した。
AMD Virtualizationは現在のOpteronにも実装されているが、Barcelonaでは新たに「ネステッド・ページテーブル」という機能が追加される。これが追加されるのは前述のNorthBridgeになる。仮想化環境のなかでの処理速度をさらに上げる機能をもたせたもので、この機能をオンにすると各ゲストOSの物理アドレス空間はホストページテーブルの中で管理される形になるという。この場合、メモリー管理がCPUで行われるため高速動作が可能になる。岩瀬氏は、仮想マシン1台、2台の場合のそれぞれについてネステッド・ページテーブルをオンにしたデータ、オフにしたデータを示しながら、ステッド・ページテーブルをオンにした場合には約43%のオーバーヘッドを削減できると話した。
同社の仮想化技術は、Barcelonaでネステッド・ページテーブルの追加で仮想マシン同士の切り替えに伴うオーバーヘッドを低減し、2008年にはI/O仮想化技術の投入で仮想化システム全体の性能とセキュリティーの向上を図る。
《RBB TODAY》
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