「かぐや」、月観測に向けてミッション機器を展開〜磁場や地形の観測準備が整う
ブロードバンド
その他
注目記事

展開・伸展されたミッション機器は「月磁場観測装置(LMAG)」「月レーダサウンダー(LRS)」「プラズマ観測装置(UPI)」の3種。月磁場観測装置(LMAG)は、磁場を観測するセンサ(磁力計)を先端に取り付けているマストを約12mまで伸ばし、観測の準備を行った。打上げ時にはマストは約60cmまで縮められていた。
月レーダサウンダー(LRS)は衛星内に収納されていた4本のダイポールアンテナを各々約15mまで伸ばし、観測の準備を行った。月面地下約5kmまでの地層構造を探査、さらに月の裏側で、惑星から来る電波の観測も行う。
そして、プラズマ観測装置(UPI)は、月の軌道から可視と極紫外線の2種類の望遠鏡で地球の大気光やオーロラを観測する装置だが、望遠鏡は地球を自動追尾する機構に取り付けられ、衛星壁面に固定されていた。これを展開し、観測の準備を行った。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/