【スピード速報】岐阜県では中部テレコミュニケーションの平均ダウンロード速度が78Mbps超
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
この連載に戴いた「もっと地方色の濃い統計を!」というリクエストにお応えして、再び県単位の統計をお届けする。今回は2007年10月30日〜11月5日の測定データを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた発信地解析を行い、岐阜県からと判断できたデータについてキャリア(通信事業者)ごとの平均ダウンロード速度(以下、ダウン速度)と、測定件数シェアを算出した。
なお、測定件数シェアは、測定データのうちキャリア名が明示されていたもののみを用いて算出している。ダウン速度のグラフにおける「その他」「不明」は含んでいない。
図を見ての通り、シェアではNTT西日本が半数近くあり、2位のYahoo!BB、5位のアッカ・ネットワークをあわせると、全国系・広域キャリアが75%を占めている。これに対して、地方キャリアからは中部テレコミュニケーション(コミュファ:岐阜県と愛知県、三重県、静岡県)が8%で3位に入り、4位以下に地元・岐阜県の大垣ケーブルテレビ、シーシーエヌ、おりべネットワーク、ケーブルテレビ可児(CTK)、下呂ケーブルテレビが並び、存在感を見せている。
そして、ダウン速度に目を転じると、シェアでは3位の中部テレコミュニケーションが78.4Mbpsと圧倒的に速い。10月29日付の記事「NECら、CTC光回線に接続するだけで接続・光電話設定が自動で行える無線LAN対応VoIPルータ」において、中部テレコミュニケーションの光回線に接続するだけでインターネット接続回線を自動で行う無線LAN対応VoIPルータの発表が報じられていたように、同社の積極的なサービス展開には、注目すべきものがある。
また、今回はシェア、速度共に目立つものではないが、ケーブルテレビ可児も新しい展開で注目されているキャリアだ。10月29日付の記事「CTC、シスコ、ケーブルテレビ可児ら10社、岐阜県可児市で総務省主導のWiMAX実証実験を実施」のとおり、総務省による広帯域無線アクセスの高度利用技術に関する調査検討のうち、2007年11月より2008年2月末まで岐阜県可児市で行われる実証実験への参加を発表している。
既報「【スピード速報】《中部特集1東海甲信地方》圧倒的に速い愛知を静岡・山梨が追う。長野と岐阜のアップロードはかなり低速」のとおり、【スピード速報】ではやや地味な印象のある岐阜県だが、この県を起点とする新しい技術の波に期待したい。
《平野正喜》
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