2010年にはノートパソコンがデスクトップPCの出荷数を上回る〜ICインサイツ社予測
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その予測によれば、ノートパソコンの出荷数は、2000年から2010年までの10年間で年平均成長率(CAGR)18%で、デスクトップパソコンは4%で成長するとしている。2007年時点では、PCシステムの総コストのうち、約30%をIC部品が占めているが、PCシステムの価格の下落が半導体のASP(平均価格)の下落よりも急速であることが一因となって、2011年にはこの割合は上昇するだろうとのこと。コンピュータ内蔵カメラの部品であるCMOSイメージセンサ、アナログデジタルコンバータ、画像信号プロセッサや、ソリッドステートディスクの普及や、NANDフラッシュメモリ半導体によるハードディスクキャッシュシステムによっても、パソコンに搭載されるICは増加すると予測している。
2007年のIC総市場は2203億ドルで、その33%が、デスクトップパソコン、ノートパソコン、x86ベースのPCサーバなどのパーソナルコンピュータ製品関連のデバイスである。既存や新しいICシステムのアプリケーションが大きく成長したとしても、2011年まではPCセグメントがIC市場の32%を下回ることはないだろうと予測し、プロフェッショナルワークステーションや、メインフレーム、スーパーコンピュータなどのその他のコンピュータシステムも計算に入れると、コンピュータ関連ICへの支出金額は約47%を占めるとしている。
以上から、2000-2010年において、IC出荷数の年間成長率と世界の収益が減速しても、PCシステムが半導体消費においてもっとも大きなセグメントであるという状況は変わらないが、世界中でノートパソコンが成長しており、デスクトップパソコンを追い上げていて、2010年には出荷数で上回るだろうだろうと、同調査は結論づけている。
《冨岡晶》
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