【スピード速報】CATVの最多速度帯は10Mbpsでブロードバンドの「団塊」速の半分
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
今回は、ここ2回の速度帯統計「90Mbps超が1.2%に達するもブロードバンドの「団塊」は20Mbps付近」と「90Mbps超が1.2%に達するもブロードバンドの「団塊」は20Mbps付近」に戴いた「CATVインターネットはどうなのか?」とのリクエストにお応えする。2007年12月18日〜12月24日の測定データにおけるダウンロード速度の分布状況を2.5Mbpsおきに集計し、最新の手法などによる回線種別分析を行ってCATVインターネットとそれ以外に分けてシェアを算出した。
図を見ての通り、今回ももっとも多かったのは2.5Mbps以下の最低速ゾーンで、15.2%を占めている。このゾーンを含む10Mbps以下の低速ゾーンが全体の39.1%に達しており、内訳としては、3件に1件の割合でCATVインターネットからのデータが含まれている。これに対して、92.5Mbps以上の超高速ゾーンは1.0%で、このゾーンを含む90Mbps以上の最高速ゾーンは全体の1.7%となった。CATVインターネットはその17分の1を占めており、CATVからのデータの500分の1がこの最高速ゾーンに含まれている。
さて、前回、前々回と、興味深く思われた20Mbps付近の目だって大きなピークである「団塊」は今回も見ることができる。過去2回よりも、突出はゆるやかであるが、17.5〜20Mbpsゾーンは10Mbps以下を除くと最大の4.5%を占めており、前後各2.5Mbps幅を加えると13.0%に達する「団塊」になっていることは変わらない。
そして、この「団塊」の速度の半分である10MbpsあたりがCATVインターネットにおける最多速度帯である。特に、7.5〜10Mbpsのゾーンでは、ほぼ半分をCATVインターネットが占めている。今年、何度もニュースになったCATVインターネットの増速が、今後このゾーンのデータを「団塊」レベルまで押し上げてくれれば、全体の平均速度は大きく伸びることになる。期待したい。
また、CATVインターネットにおけるもう一つの最多速度帯は2.5Mbps未満の最低速ゾーンであり、ADSLと同等以下の低速なサービスしか受けられないユーザもかなり多いことがわかる。インフラや料金の差もあるとは思うが「同じCATVなのにどうしてこんなに遅いのか」という声が上がるのは当然であろう。前回分とあわせて、長期的な動向に注目したい。
《平野正喜》
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