【スピード速報】中部テレコミュニケーション買収でKDDIの速度分布はこう変わる!
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
今回は、25日の「KDDI、中部電力の光通信子会社CTC買収を正式発表〜売買価額は379億3200万円」とのニュースを受けて、KDDIとx中部テレコミュニケーション(以下、CTC)の2社における速度分布を分析する。2008年1月15日〜21日の測定データからKDDIとCTCにおけるダウンロード速度を抽出し、2.5Mbpsおきに集計して分布状況をグラフ化した。
図を見ての通り、KDDIでは2.5Mbps未満のゾーンの割合が最も大きいが、この最低速ゾーンを除くと、グラフは高速側に大きくかたよっている。この【スピード速報】が注目している「ブロードバンドの団塊=低速ゾーン以外で突出した速度帯」を見ると、70〜77.5Mbpsの高速ゾーンに大きな山が見られる。これは、全キャリアの平均における「ブロードバンドの団塊」の3.5倍の速度になる。これに対して、CTCはもっと極端で、なんと最高速ゾーンである92.5Mbps〜95Mbpsのシェアが最も大きい。90Mbps〜92.5Mbpsを含めるとCTCからのデータの19.1%が90Mbps以上ということになる。
さて、では、KDDIとCTCのデータを合算するとどうなるかを見てみよう。まず、平均速度でみると、KDDIが50.8Mbps、CTCが55.4Mbpsであるから、KDDIの平均値から見れば微増(51.6Mbps)となる。しかし、全キャリアの平均値は21.3Mbpsであり、大型キャリアがその約2.5倍の速度に達するということは大きなトピックである。また、2社のグラフを積算してみると、KDDIの分布にもともと見られていた70〜77.5Mbpsの「ブロードバンドの団塊」がより拡大することに加えて、90Mbps以上の最高速ゾーンにも大きな山が現れる。この高速帯と超高速帯に2つの山を持つ分布は他のキャリアには見られない特異な形状であり、今後の進展や他のキャリアに与える影響に注目したい。
《平野正喜》
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