【スピード速報】4割強のアップロード速度はいまだに2.5Mbps未満
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
今回は、アップロード速度の実態をお伝えする。2008年2月12日〜2月25日の全測定データを用いて、アップロード速度の分布状況を2.5Mbpsおきに集計しシェアを算出した。既報「90Mbps超が1.2%に達するもブロードバンドの『団塊』は20Mbps付近」「20Mbps付近のブロードバンドの『団塊』は光の代表速度」などではダウンロード速度を用いたが、今回は初のアップロード速度分析ということで、回線を区別せずに2週間分のデータを無条件に集計した。
図を見ての通り、全体の40.2%が2.5Mbps以下の最低速ゾーンとなった。ADSLや無線インターネットを中心とするユーザ層であると推定されるが、既報におけるダウンロード速度の最低速度ゾーンのシェアは14.5%にとどまっていたことと比べると、より大きな偏りになっている。
これに対して、90Mbps以上の最高速ゾーンは全体の1.1%に留まった。しかし、既報のダウンロード速度でもこのゾーンは全体の1.2%であったことから、ダウンロードとアップロードの両方で90Mbpsを超える超高速ユーザが1%強を占めていることが推定できる。
さて、ダウンロード速度に関する分析に登場した「団塊」速度帯についてだが、今回のグラフにおいてもやや不自然な突出を見ることができる。グラフ中に示した15M〜17.5Mbpsのあたりがそうである。ダウンロード速度の場合に比べると小さく目立たないが、この時間帯を境にして高速側では分布がなだらかな曲線を描いていることから、特徴的な速度帯と言えよう。
この連載で何度も述べているように、アップロード速度は情報発信者の作業効率に大きく影響する。画像つきのブログや動画共有など、一般ユーザが大容量データを発信する機会が増えてきている昨今、アップロード速度の向上がこれまで以上に望まれる。
そして、光ファイバの普及と増速により、2.5Mbps以下の最低速ゾーンのシェアが下がることは間違いないと思うが、この「団塊」が上方に移動するかどうかも興味深い。今後もフォローしていこう。
《平野正喜》
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