「サポートが終了したOSは危険です!」再呼びかけ ~ 6月のウイルス・不正アクセス状況[IPA]
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それによると6月のウイルスの検出数は約4.1万個で、5月の約4万個から18.8%の減少となった。また、6月の届出件数は1,245件で、5月の1,084件から14.9%の増加となった。検出数の1位は引き続きW32/Netskyで約3.3万個 、2位はW32/Mydoomで約4千個、3位はW32/Autorunで約1千個だった。なお2010年6月の不正プログラムの検知状況では、ADCLICKERの検知数が急増したことが確認された。ADCLICKERとは、一般的に、ホームページ上の広告を自動的にクリックする動作を行うもの。この動作が行われても、パソコンの画面上にホームページが表示されることはないため、パソコンの利用者は気付かないと推測されている。ただし、複数の亜種があり、パソコン画面上に広告を表示させるタイプもあるとのこと。
不正アクセス届出については15件であり、そのうち何らかの被害のあったものは13件だった。6月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,983件。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が755件(5月:637件)となった。その他は、『セキュリティ対策ソフトの押し売り』行為に関する相談が7件(5月:27件)、Winnyに関連する相談が2件(5月:5件)などとなった。
インターネット定点観測(TALOT2)によると、2010年6月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で117,157件、延べ総発信元は46,800か所。平均すると、1観測点につき1日あたり173の発信元から434件のアクセスがあったことになるという。
またIPAでは今月の呼びかけ「サポートが終了したOSは危険です!」として、あらためてサポートが終了したOS(Operating System)の危険性を取り上げた。この7月13日(米国時間)には、Windows 2000およびWindows XP Service Pack 2(SP2)のマイクロソフト社によるサポート終了が予定されている。一方で、IPAに寄せられる相談では、依然としてWindows 98/Me等のサポートが終了したOSの利用者からのものが含まれているという。直近の1年間(2009年7月1日~2010年6月30日)にIPAに寄せられた相談において、サポートが終了して約4年が経過しているWindows 98/Meの利用者は94件(1.3%)だったとのこと。これらの利用者は、現在、修正プログラムも提供されない上に、そのOS上で動作するセキュリティ対策ソフトのサポートもない状態で利用しているため、外部からの攻撃に対して無防備であり、非常に危険だとIPAでは指摘している。
《冨岡晶》
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