NTT Com、日米間海底ケーブル「PC-1」の通信容量を現行の約3倍に拡張
ブロードバンド
テクノロジー
注目記事

PC-1は日米間を最小遅延で結ぶ海底ケーブル。東日本大震災時にも日米間の通信を支えるルートとして活躍し、NTT Comの主力通信サービスである「グローバルIPネットワークサービス」や「Arcstar Universal One」、グローバルに展開する各種クラウドサービスを提供する上での主要海底ケーブルとなっている。
2011年10月に行われた日米間約9,500kmでの実証実験では、デジタルコヒーレント技術を用いた100Gbps光通信に世界で初めて成功。光の特性上、太平洋を横断するほどの長距離で100Gbps高速通信を安定的に実現した。これにより、本技術を商用導入し、通信帯域を大幅に拡大する目途が立ったとして、今回の導入に踏み切った。
デジタルコヒーレント技術は、偏波多重や位相変調などの変調方式により周波数利用効率を向上させるとともに、コヒーレント受信とデジタル信号処理を組み合わせることで、大幅な受信感度向上を実現する次世代伝送方式のこと。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/