ソニー、ブルーレイ技術応用の細胞分析装置「セルソーター」を医療研究向けに発売
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
フローサイトメーターは、微細なマイクロ流路内に、細胞を高速に流しながらレーザー光を照射し、そのレーザーが照射された細胞が発する微弱な散乱光や蛍光を検出することで、各種細胞の種類や大きさなどを識別する装置。血液・免疫・がんの研究分野や、iPS細胞(人工多能性幹細胞:induced pluripotent stem)、ES細胞(胚性幹細胞:embryonic stem)などの幹細胞、再生医療の最先端研究分野において、その解析手段、装置として、重要な役割を担っている。
セルソーター「SH800」は、ブルーレイディスクなどのレーザー光学技術や光ディスク技術を応用することで、細胞情報の検出、分取機能の自動化を実現した製品。新開発のプラスチック製セルソーティングチップの採用により、複数種類のチップから、測定する細胞の種類やサイズに応じて最適なチップを選択でき、簡単に交換・装着することが可能となっている。
ソニーは、2010年に米国iCyt(アイサイト)社を買収し、フローサイトメトリー事業に参入。セルソーター「SH800」は、iCyt社のセルソーティング技術と、ソニーのブルーレイディスク技術を融合させた初の商品化となる。セルソーティングの装置セットアップにおいて、レーザー光の光軸調整や、ソーティングのための電気的タイミング調整を完全自動化することにより、専任オペレーターによる複雑なセットアップや調整を必要とせず、研究者のワークフローの大幅な効率改善を実現した。
《冨岡晶》
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