ドコモと京大、環境センサーネットワークを活用し気象現象を共同研究
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滋賀県比良地区における局地風「比良おろし」は、琵琶湖西岸の電車の遅れや琵琶湖の水難事故をもたらす悪風として知られており、地元民の生活に大きな影響を与えている。その一方で、発生地域が幅数キロメートルと非常に狭い現象であるため、予測が難しいとされていた。京都大学では、「比良おろし」の精密な数値シミュレーションを行っており、湖西地域の特有な地形と琵琶湖に影響を受けていることが判明している。
今回NTTドコモは、これまで全国4,000か所に展開している環境センサーネットワークのうち、滋賀県湖西地方に既設の観測センサー6局に加え、新たに開発した小型観測センサー13局を導入し、計19局の観測点を整備。これにより10分間隔の「風向風速」「気温」「湿度」などの計測を実施し、周密観測データとして京都大学に提供する。
京都大学では、スーパー・コンピュータを用いた精密な数値シミュレーションで比良おろしを再現し、NTTドコモの環境センサーによるデータを用いて検証を行うことで、比良おろしの予測精度向上を目指した研究を進める計画だ。
《冨岡晶》
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