【インタビュー】Felicaの成功をアジア、そして世界へ……ドコモのグローバルNFC戦略
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■Felicaの成功事例をアジア、そして世界へ
以上のような日中韓での戦略は、そのままアジア各国市場での展開にも適用していくことになる。この場合、新興国ではモバイルネットワークを含め、社会インフラや流通市場などがローカルできちんと立ち上がる必要がある。ドコモはこのフェーズにおいて、日本国内で成功しているFelicaのビジネスモデルや戦略のベストプラクティスを活用していこうとしている。NFCローミングで提携するCMCCやKTも、Felicaの市場とドコモの持つノウハウに価値をみているのだろう。
NFCは、一般にタグも安価で端末への実装も簡単であるといわれている。その反面、海外ベンダーのNFCの実装レベルは一定ではなく、アンテナの性能や通信品質などにばらつきもあるという。現実問題として、海外ベンダーのNFC端末の性能では、日本の新宿駅や渋谷駅の自動改札には対応できない可能性もある。また安価といっても、用途によってはRFIDの性能、バックグラウンドで通信している回線やサーバーの性能を確保するため、それなりの投資が必要なこともあるそうだ。
技術精度の面でも、ビジネスモデルの面でも、モバイルNFCにおいて世界でもっとも先行しているのは、他ならぬ日本の携帯電話である。今後、NFCをグローバルで生活に密着させ便利にしていくには、Felicaで培った日本の技術やモデルが欠かせない。
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