【富士通フォーラム 2013】「指で直観的に操作可能な次世代ユーザーインターフェース」デモレポート | RBB TODAY

【富士通フォーラム 2013】「指で直観的に操作可能な次世代ユーザーインターフェース」デモレポート

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「指で直観的に操作可能な次世代ユーザーインターフェース」デモ。手書きの付箋を電子化し、それを指でグループ化したりできる
「指で直観的に操作可能な次世代ユーザーインターフェース」デモ。手書きの付箋を電子化し、それを指でグループ化したりできる 全 10 枚
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 富士通の最新技術やソリューションをまとめて紹介する技術展「富士通フォーラム2013」で、4月に発表された「指で直観的に操作可能な次世代ユーザーインターフェース」のデモが行われていた。

 「指で直観的に操作可能な次世代ユーザーインターフェース」は、富士通研究所が開発したもので、手指の位置やタッチなどの操作を汎用のカメラを用いて高精度・高速に検出する技術を汎用のプロジェクターと組み合わせることで、例えばテーブルの上の書類を指でなぞって電子データとして取り込んだり、触った物にプロジェクターで情報を表示したりすることが行える。

 デモでは、テーブルの上の書類を指でなぞって必要な箇所を電子データとして取り込む「スクラップ」機能、パンフレットなどから必要な情報をスキャンして、それを実際の地図にマッピングして表示する「お好みパンフレット」、ブレーンストーミング時などに書いた手書きの付箋を画像化、その電子付箋を指で移動させたり、グルーピングするなどの操作を行う「ブレスト支援」といった機能を実際に行って見せる。PCで行うにはスキャナーや複雑なマウス操作、ソフト操作が必要だが、指で直観的に行うことで簡単な操作になることなどがわかる。操作には指1本(2本以上では動かず)、拡大・縮小には指をグーの形にするなどの“ルール”に沿って、複雑な操作を簡単に行えることを示した。

 デモの説明員によれば、「カメラもプロジェクターも汎用品。これらをアッセンブリーする筐体が一番高いかも」とのこと。同インターフェースでは、実世界(テーブル)の凹凸形状をカメラで自動計測し、カメラ座標系、プロジェクター座標系、実世界座標系を自動調整する技術の開発。これにより指の動きや物へのタッチとプロジェクション表示を正確に合わせることを可能になったという。汎用製品で高い技術を実現したといえる。

 同デモは、5月16~17日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催する「富士通フォーラム 2013」の「最先端のテクノロジー・プロダクト」コーナーで見ることができる。

《関口賢》

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