NICT、聴覚障がい者支援アプリ「こえとら」公開……文字と音声を互いに変換
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「こえとら」(旧名「UniTra」)は、NICTの高精度音声認識技術と高品質音声合成技術を用いて開発されたアプリケーション。聴覚障がい者が手話を使うことができない健聴者との間で、文字と音声を互いに変換し合うことで円滑なコミュニケーションができるよう支援するものだ。
聴覚障がい者が文字入力した文を合成音声で再生するとともに、健聴者が音声入力した文を文字で表示することができる。よく使う文は定型文として登録されており、さらに、利用者自身がよく使う文を追加登録することも可能。画面には、文字だけでなく、絵や地図などを使って情報を提示できる。
NICTでは2012年の秋から、熊本聾(ろう)学校、佐賀県立ろう学校、都城さくら聴覚支援学校等の協力の下、これらの学校で実証実験を実施。実際の利用者の意見を反映して、よく使う文の登録と呼び出しなどの操作性の改良を行った。
今後は災害時の支援等にも役立つ機能の拡張を行うとともに、2014年の公開を目指す。
NICTこえとらアプリサポートページ http://www2.nict.go.jp/univ-com/plan/applications/koetra/
《冨岡晶》
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