「もらっといてやる」発言の芥川賞作家・田中慎弥、実はAKBファン?
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田中さんが自身の生まれ故郷の下関を舞台に描き第146回芥川賞を受賞した同名小説を『サッドヴァケイション』『EUREKA ユリイカ』の青山真治監督が映画化。
芥川賞受賞会見で女優のシャーリー・マクレーンのアカデミー賞受賞時の発言を引用し、「シャーリー・マクレーンが『私がもらって当然だと思う』と言ったそうですが、だいたいそんな感じ」、さらに石原慎太郎都知事(当時)が審査員を務めていたことから「都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」と言い放ち、たちまち時の人となった田中さんだが、自身の作品が映画化されることについて「自分の小説が出版されるのと同じくらいの喜び」とこの日は毒舌は封印? 静かに喜びを語る。
北九州で行われた撮影現場にも一度、足を運んだそう。出演者のひとり、光石研はこのときの様子について「『もらっといてやる』で一世を風靡した人なので(笑)、怖い人なんじゃないかと思いながらお待ちしてたんですが、映画がお好きだそうで興味津々の様子でした。機嫌がよさそうだったので、写メを撮らせていただいたんですが、その写真を周りの人に見せたら、みんな『え? この人、笑うんだ?』と口を揃えて言われました(笑)」と周囲のイメージと当人のギャップを明かす。
菅田さんも取材で田中さんと対談し、その後に監督らも一緒に食事に行ったそうで「その時に『もらっといてやる』発言の真意についてもお聞きしました」とニッコリ。「誌面で僕が読んだ会見の様子とYoutubeで見たものと印象が全然違ったので、これはある意味のエンタメのような感じで、前もって決めた上で言ったんじゃないか? と思ったんです。お聞きしたら『どうしていいか分からなくなるから、前もって決めて言った』と仰ってました。その後で『そんなに分析しないでくれ』とも言われました」と田中さんの照れ屋な一面を暴露した。
その田中さん、意外にもこの日の前日に「AKB48」の東京ドーム公演に足を運んだとか。そして「AKB48は日本の明るさの頂点ですが、この映画はダークな部分の頂点」と独特の言葉で解説し「ぜひご堪能ください」とアピール。報道陣向けの写真撮影で求めに応じて田中さんが手を振ると、客席からはどよめきが起こっていた。
『共喰い』は9月7日(土)より全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》
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