トヨタは自社の純正カーナビのテレマティクスとしてG-BOOKを展開しているが、同社のビッグデータ活用は、そのG-BOOK対応カーナビを搭載した車をプローブカーとして、リアルタイムの走行情報をクラウドに集約し、自治体、企業、そしてエンドユーザーにさまざまな形で情報を提供する。
また、自治体などに提供されるサービスは、データだけではない。SNSのような機能もある。道路の状況などを写真に撮ってクラウドにアップすれば、現場の状況の共有も可能だ。
プローブカーからのデータの集約は、トヨタが所有・管理するデータセンターで行われる。このデータから、車両を特定するような情報(登録番号、G-BOOKのアカウント情報)が削除され、個人情報やパーソナルデータに配慮した形に加工される。加工されたデータはパブリッククラウド上に展開され、企業・自治体などに配信される。このパブリッククラウドはマイクロソフトのWindows Azureが利用されている。