【インタビュー】大切にしたのは“寄り添い感”……ドコモ・ヘルスケア「カラダのキモチ」 | RBB TODAY

【インタビュー】大切にしたのは“寄り添い感”……ドコモ・ヘルスケア「カラダのキモチ」

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金岡秀信氏
金岡秀信氏 全 8 枚
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 近年、自分自身の日々の活動記録、“ライフログ”を残す「ログ活」が静かなブームになっているようだ。

 最近ではSNSなどの普及により、無料でデータの測定や把握ができるようになっているほか、行動記録を情報として発信する「劇場型健康生活」が、コミュニケーションの新しいスタイルのひとつになっているという。

 エムティーアイの調査によると、全国の20~50代のスマホユーザーのうち約4割が、ヘルスケア関連のライフログ(ヘルスログ)をおこなっており、特に30代女性(62%)と20代女性(46%)の記録率が高いことが明らかになっている。ヘルスログの内容は、「体重」が49.3%で最も多く、以下「生理周期」が38.7%、「体脂肪率」が26.8%などと続いている。

 ヘルスログ関連のログ活ツールには、ドコモ・ヘルスケアが運営する「カラダのキモチ」、タニタが運営する「からだカルテ」、NTTレゾナントが運営する「gooからだログ」などがあるが、今回はドコモ・ヘルスケア 執行役員 サービス企画本部長の金岡秀信氏に、なぜ今ログ活が話題なのか、ログ活を続けるとどのようなメリットがあるのか……、などを聞いてみた。

--- 近年「ログ活」が増えてきた理由は?

金岡氏 --- スマートフォンの普及で、ログ活を支援するようなツールやアプリが増えてきたことが大きいと思います。健康分野ということでいいますと、こちらの体温計のようにスマートフォンと連動して通信機能を持っているという機器が、いろいろ出てきてます。この体温計や活動量計のように、スマホにかざすだけでNFCでデータが転送できたるもの、ウェアラブルな機器、睡眠がモニターできる機器、そしてそれらの機器をサポートするスマートフォン上のアプリが増えてきたことも、大きな要素だと思います。さらに、単にデータを記録するだけじゃなくて、SNSなどネット上にそういったデータを出すことで、いろいろな人と比較したりとか、楽しく続けられることも要因にはなっていると思います。

--- 「ログ活」をすることの利点とは?

金岡氏 --- 友達に見せたりとか人と比較したりということで、ネット上でコミュニケーションが発生し、楽しく続けられるということがひとつの利点です。健康分野だと、ログを記録するというのは、行動変容の『セルフモニタリング』というものがあって、自分のデータを記録することで自分を客観視することができ、自分で変化に気付くことができる。そういったことで継続性が高まることがあるので、すごくいいことだと思っています。

--- 「ログ活」をすると、特に有効な分野はなんですか?

金岡氏 --- 毎日データを取っていることは、自分を客観視する・自分のトレンドを見るということで、そこから出てくる“気付き”が健康行動につながりますから、「健康」分野のログ活はすごく有用だと思っています。

また、ネット上にデータを一元管理できる、データを共有化できるというのも大きな利点です。例えば「カラダのキモチ」では基礎体温を記録しますが、基礎体温を記録することで、いろいろな身体の状態や、ホルモンバランスの状態が今どういう時期かわかります。一方で、ネット上にダイエットのプログラムがありますと、そのデータを共有して、「今ちょうどダイエットにいい時期なので始めてみよう」などアドバイスできます。健康の分野もいろいろな身体の資料・ログがありますから、それを一元管理できるというところも、使い方として有用になっていくんじゃないかなぁと思います。

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《浦和武蔵》

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