【インタビュー】大切にしたのは“寄り添い感”……ドコモ・ヘルスケア「カラダのキモチ」 2ページ目 | RBB TODAY

【インタビュー】大切にしたのは“寄り添い感”……ドコモ・ヘルスケア「カラダのキモチ」

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
金岡秀信氏
金岡秀信氏 全 8 枚
拡大写真
--- 「基礎体温」とは? 基礎体温の記録を習慣とどんな利点がありますか? どんなことがわかるのでしょう?

金岡氏 --- 女性は月経から月経の間に基礎体温を測ってますと、低温期と、排卵を境に高くなる高温期というのが見られます。これはホルモンの影響により変わっていて、月経から排卵までは「エストロゲン」という女性らしさに関係するホルモンが出ています。そして「プロゲストロン」という黄体ホルモンが出ると体温が上がり始めます。今どのようなホルモンが出ているのか、ホルモン自体を直接測るのは困難ですが、体温の変化を見ることでホルモンの影響がわかります。

ホルモンの影響を見ることで、今どういう時期か、たとえば月経前のPMSなど不調な期間というように、ホルモンバランスによって大きく4つの時期に分けることができます。それぞれ身体や心の状態が変わります。このように基礎体温を測ることでホルモンバランスの変化を見ることができ、それに応じた体調管理のアドバイスができます。体温の変化を見ることで排卵日や、月経日になると体温が下がってくることから、月経日の予測が精度よくできるようにもなります。

正常な方ですと低温期と高温期があって、高温期には体温が0.3度以上上がったり、その期間が10日以上続いたりという形になります。この低温期と高温期がなくて平坦だったり、体温が上昇するのに3日以上かかったり、高温期が10日未満だったり、そういった場合は身体に変調があるということです。「黄体機能不全」とか、排卵がなさそうに見える場合は排卵障害といって、将来不妊につながるような状況を検知することができます。

「カラダのキモチ」では、身体の変調があった場合は、受診をおすすめするようなアドバイスが自動的に出てきます。婦人科を受診すると、検査で異常があってもなくてもお見舞金をサポートするサービスも、「カラダのキモチ」の中に含まれています。このように、受診が必要かという判断にも基礎体温は活かされています。

このように「カラダのキモチ」で基礎体温を測ることでできることは、主要な機能で3つ、『排卵や月経が予測検知できる』、『それに基づく期を表すことで毎日の身体や心の調子がわかるので、それに応じたアドバイスをきめ細かく出すことができる』、『身体の変調を見ることができて、受診やお見舞金のサポートができる』となります。

--- 調査データによると、「基礎体温の記録は面倒」という女性が多いようですが、そのあたり、対策は?

金岡氏 --- 弊社もいろいろと調べておりまして、多くの女性がおっしゃる通り、基礎体温計測を続けられない理由の多くは『面倒だから』というものが多いです。なぜ面倒かというと、従来なら基礎体温というのは朝一番の起きた時間に、ベッドの中でじっとした状態で体温計を舌の下に入れて測ります。それが1分や5分ずっとじっと測らないといけないので、朝の忙しい時間や寝起きの時間には大変でした。

今回は、スマートフォンと連携する体温計で、10秒で測れ、なおかつスマートフォン上に測った体温データが自動転送できる機能がついています。簡単に計測できるように、負担を減らして使えることを目指しました。

よくスマホを目覚まし代わりに使われる方が多いと思いますが、「リズムめざまし」というのがこのアプリにあります。目覚ましをセットし、毎朝目覚ましアラームを止めた時に、そばに置いてある体温計を開けるとすぐに体温が測れる状態になっている。体温計をくわえて、自動的に転送画面になるので、スマホを体温計にタッチすると、データがNFCで自動で転送されて、すぐグラフで見られる状態になります。

計測時間が短いという基本性能があり、機器とスマホが連動して、あっという間に測れて転送できる。このように一連の流れを組み立てて、作業を簡単にしたところがメリットになります。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《浦和武蔵》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース