“モノづくり革命”進行中!3Dプリンタの原理・種類・メリットを徹底比較!!(後編)
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3Dプリンタの真打といえばStratasys社の「FDMシリーズ」だろう。こちらは全世界で一番売れている3Dプリンタだという。「材料にABS樹脂などを使用でき、強度や湿度に強い造詣が可能な点が大きな特徴」。Stratasys社のFDMシリーズは、ローエンドの「uPrintシリーズ」、ミッドレンジの「Dimensionシリーズ」、ハイエンドの「FORTUSシリーズ」が用意されている。FORTUSシリーズは高価(748万円~7800万円)だが、ペン幅が可変構造になっており、樹脂の抜けがない高品質な造形が可能だ。
このほか、いま話題のパーソナルユース向けの3Dプリンタについても紹介。こちらは100万円以下の低価格なFDM方式で、ヘッド数(1~3)によって価格も異なる。最も安い製品群はシングルヘッドで、3D Systems社の「CUBE」で16万円、次いでマイクロファクトリー社の「Mini」は19万円だ。CUBE Xのようなマルチヘッドの場合には、最大3色の同時造形が可能だ(マテリアルは30色以上のカラーバリエーションを用意。ABS全17色、PLA全18色)。ただし低価格な3Dプリンタは、造形時の温度コントロールが利かない、反りがでる、どこがサポート材が分からなくなる(シングルヘッドの場合)という短所もある。とはいえ個人で利用したいモデラーには魅力的な価格といえるだろう。
最後に三本氏は、セミナーのまとめとして「3Dプリンタは確かに便利な製品だが、何でもでつくれる魔法の箱ではないことは頭にいれておきたい。3Dデータ(STL)がなければ、3Dプリンタは単なる箱と同じなので、データの方が大事。またカタログスペックだけでは図れない性能もあるため、本当に自社に合った製品を選ぶには事前にベンチマークをする必要がある。サポート材の後処理方法も注意したいところだ」と述べた。
《井上猛雄》
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