ソチ五輪の追いかけ再生も可能に……NHKがHybridcastの新サービス説明会を開催
ブロードバンド
その他
注目記事

放送電波とインターネット経由の通信コンテンツとを組み合わせて、テレビ上で多彩なサービスを提供する「ハイブリッドキャスト」は今年の9月2日にスタートした。現在NHK総合の番組を中心に、最新ニュースや放送中の番組に関連する情報などハイブリッドキャスト向けに制作されたコンテンツが、対応テレビをインターネットに接続すれば無料で楽しめる。12月18日時点で発売されている対応テレビは、東芝・レグザのZ8X/Z8/J8/Z7/J7シリーズ、パナソニック・ビエラのWT600/VT60/FT60シリーズ、シャープ・アクオスのXL10シリーズ。
16日に新しく始まったセカンドスクリーン向けサービスでは、Androidスマートフォンやタブレットに、NHKが無料で提供する「Hybridcastランチャー」と、テレビメーカーそれぞれのハイブリッドキャスト用リモコンアプリをインストールすることで、専用コンテンツを楽しんだり、関連情報が閲覧できるようになる。
記者説明会にはNHK編成局 編成主幹の桑原知久氏が出席し、新しいセカンドスクリーン向けサービスの具体例について実演を交えながら紹介した。
12月20日の深夜0時10分から1時10分にNHK総合チャンネルで放送される番組「双方向クイズ天下統一」ではハイブリッドキャストの仕組みを活用して、スマートフォンやタブレットからクイズに答えることができる。同番組では既にデータ放送と連動するかたちで視聴者参加型のスタイルを実現してきたが、ハイブリッドキャストに対応したことで、番組の出演キャラクターがスマートフォンとテレビの画面を行き来して、選択形式のクイズに答えたり、キャラクターが解答の正解/不正解を音声で知らせてくれたりと、双方向型の番組視聴がよりアクティブに楽しめるようになる。
「キーワードコネクト」は、放映中番組の字幕情報やEPGデータを利用して、番組に関連する人名や地名などのキーワードをを抽出して、スマートフォンやタブレットの画面に一覧を表示できるサービス。一覧に並ぶキーワードを選択すると、モバイル端末のWebブラウザ検索に飛んで番組に関連する情報が深掘りできる。「スマートフォンなどのブラウザからキーワードを手で入力するよりも、気軽に検索が行えて便利になるサービス。現時点では生放送のニュース番組など“生字幕”には対応していないが、今後ユーザーのニーズを確かめながら充実していくことも検討したい」と桑原氏は話す。
他にもハイブリッドキャスト対応のテレビで視聴している番組のオンエアをアプリで感知して、スマートフォンやタブレットのブラウザ上でホームページがスムーズに閲覧できる機能も加わった。
《山本 敦》
特集
この記事の写真
/