ソチ五輪の追いかけ再生も可能に……NHKがHybridcastの新サービス説明会を開催
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NHKアーカイブスのコンテンツから、過去に放送されたニュース番組やドラマのダイジェストなどの動画が無料で視聴できるサービスで、開始時には約800本の動画が用意される。NHKオンデマンドでは番組の全編が視聴できるのに対して、「みのがしなつかし」では1~2分前後のダイジェスト動画を中心に揃えている点が特徴となる。サービスを開発した経緯について、桑原氏は「NHKの長い放送史を実感していただくとともに、多くの方々がNHKオンデマンドの魅力に触れるきっかけになって欲しいと考えている。将来はサービスインフラをバージョンアップして、みのがしなつかしのクリップからNHKオンデマンドのコンテンツに飛べる仕組みなども充実させたい」とした。
他にもソチ五輪の開催に向けて、番組の時差再生サービスも準備が進められている。ハイブリッドキャスト対応のテレビから、既に放送が始まってしまった五輪競技の放送番組を、番組の冒頭に戻って始めから追いかけ再生ができるようになるというものだ。追いかけ再生中は3~5分間隔でスキップ送りも可能になる予定。また放送されていない五輪の競技についてハイブリッドキャストとPCブラウザでライブストリーミングが見られるサービスも検討されているという。現在は本サービスの対象になる競技の選択や、インターフェースなど細かな仕様の最終調整が進められている段階だ。
セカンドスクリーン向けサービスの今後の展開については、説明会に出席したNHKメディア企画室 専任局長の加藤久和氏が説明を加えた。
加藤氏は「テレビやスマートフォン、アプリなど一つずつの要素は今までにあるものを使っているが、それぞれのメリットを組み合わせることで、放送と通信の連携による便利なサービスを提供していきたいと考えている」とコメント。今後iOSデバイスへの対応については、テレビメーカーのリモコンアプリ開発と連携を図りながら、NHKも「Hybridcastランチャー」のiOS版開発を視野に入れていくとした。
また現在は総合テレビのみの対応となっているハイブリッドキャストのサービスを、来年度の後半を目処にNHKのテレビ4波へ広げていきたいという考えも示した。そして将来には4K/8Kテレビでも同様のサービスができるとの見解を述べながら「より高精細な画面を活かしてマルチウィンド対応サービスなど多彩な展開ができると思う」と述べ、今後の発展にも期待感を表した。
《山本 敦》
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