映画を酷評される松本人志、苦悩明かす
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お笑い芸人で映画監督としても活躍するダウンタウンの松本人志が、自身の作品に関する苦悩をTwitterで明かした。
独特な発想をストイックに研ぎ澄ますことで生み出される松本の漫才やコントは芸術的な観点で語られることも多い。反面、わかりやすいお笑いばかりでなく、一般的な感性から大きく飛躍してしまうことも近年は少なからずあり、そうした作品を理解できないとする人も増え始めている。特に、彼の映画監督作品でそれは顕著で、芸人・松本人志としての人気からは不思議なほどに、日本での映画作品の一般的評価は低く、いまだヒット作を生み出せずにいる。先日も作家の中村うさぎに、TOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」の中で、松本の監督デビュー作である2007年公開の『大日本人』を、「ビックリするほど面白くなかったよね。意味わかんなかった」と酷評された。
こうした批評は松本作品に常について回り、ネットでも松本の前衛的な笑いに心酔するいわゆる“松本信者”と、「夢で逢えたら」や「ごっつええ感じ」などでのお茶の間にもわかりやすい笑いを求める人たちとの間で結論の出ない議論が繰り広げられる。以前に松本は自身のTwitterで「芸術に対するバカの決まり文句。。。こんな物オレでも出来る。。。いや。二つ目は意味ないから。。。」と芸術論を語ったツイートに、絶対に誰かと同じようなものは作らないとする松本の“芸術家”としての軸となる考えを込めていた。
ただ、やはりそうした“孤高さ”は、松本作品を大衆的な、いわゆる“ベタ”な笑いからはますます遠ざけてしまう。だから、ベタな笑いや、ベタな感動、ベタな結末を求めるファンは松本作品を観に映画館へ足を運ばない。では、何を求めて松本作品を観に行けば良いのか――。
松本は12日に投稿したツイートで、アートについてこう語る。「アートって誰もやってないことの見つけ合い。。。」――つまり、それを作品化しようとする自身の映画は、観客も誰も予想し得ないものだという自負が松本にはある。しかし、一般の人は、コメディなのかアクションなのか、SFなのか、ラブロマンスなのか、ヒューマンドラマなのか、カテゴライズできないような“なんだか分からない”映画を観に行こうとはなかなか思えない。あえて観ようというのは、マニアックな映画ファンか、予想しなかったものに出会った戸惑いを楽しみたいという人くらいだ。
だからこそ、松本作品を不用意に見てしまった多くの人はその意味の分からなさに戸惑い、予定調和的に楽しめなかったことに腹を立てる。「ビックリするほど面白くない」映画だと批評されることになる。
「松本人志は映画監督に向いていない」――これまでに4作品を発表した松本に対し、ネット上ではそんな厳しい評価を下すものも少なくない。一般的な評価が高くないことは本人もわかっているだろう。なにせ、松本自身は、唯でさえ“誰もやっていない”アートを仕掛けるという困難な道を選びながら、さらにそこへ“笑い”も融合させようとしているのだ。
「アートって誰もやってないことの見つけ合い。。。 さらに笑いを融合したいオレはそりゃたいへんだ。。。」
松本がもらした“天才”ゆえの苦悩。しかし天才とて与えられるチャンスは無限ではない。次の5作目の登場がいつになるのかは分からないが、映画監督・松本人志にとってのエポックメイキングとなるのか、はまたまピリオドとなるのか、いずれにせよ大きな転換点となるのは間違いないだろう。
独特な発想をストイックに研ぎ澄ますことで生み出される松本の漫才やコントは芸術的な観点で語られることも多い。反面、わかりやすいお笑いばかりでなく、一般的な感性から大きく飛躍してしまうことも近年は少なからずあり、そうした作品を理解できないとする人も増え始めている。特に、彼の映画監督作品でそれは顕著で、芸人・松本人志としての人気からは不思議なほどに、日本での映画作品の一般的評価は低く、いまだヒット作を生み出せずにいる。先日も作家の中村うさぎに、TOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」の中で、松本の監督デビュー作である2007年公開の『大日本人』を、「ビックリするほど面白くなかったよね。意味わかんなかった」と酷評された。
こうした批評は松本作品に常について回り、ネットでも松本の前衛的な笑いに心酔するいわゆる“松本信者”と、「夢で逢えたら」や「ごっつええ感じ」などでのお茶の間にもわかりやすい笑いを求める人たちとの間で結論の出ない議論が繰り広げられる。以前に松本は自身のTwitterで「芸術に対するバカの決まり文句。。。こんな物オレでも出来る。。。いや。二つ目は意味ないから。。。」と芸術論を語ったツイートに、絶対に誰かと同じようなものは作らないとする松本の“芸術家”としての軸となる考えを込めていた。
ただ、やはりそうした“孤高さ”は、松本作品を大衆的な、いわゆる“ベタ”な笑いからはますます遠ざけてしまう。だから、ベタな笑いや、ベタな感動、ベタな結末を求めるファンは松本作品を観に映画館へ足を運ばない。では、何を求めて松本作品を観に行けば良いのか――。
松本は12日に投稿したツイートで、アートについてこう語る。「アートって誰もやってないことの見つけ合い。。。」――つまり、それを作品化しようとする自身の映画は、観客も誰も予想し得ないものだという自負が松本にはある。しかし、一般の人は、コメディなのかアクションなのか、SFなのか、ラブロマンスなのか、ヒューマンドラマなのか、カテゴライズできないような“なんだか分からない”映画を観に行こうとはなかなか思えない。あえて観ようというのは、マニアックな映画ファンか、予想しなかったものに出会った戸惑いを楽しみたいという人くらいだ。
だからこそ、松本作品を不用意に見てしまった多くの人はその意味の分からなさに戸惑い、予定調和的に楽しめなかったことに腹を立てる。「ビックリするほど面白くない」映画だと批評されることになる。
「松本人志は映画監督に向いていない」――これまでに4作品を発表した松本に対し、ネット上ではそんな厳しい評価を下すものも少なくない。一般的な評価が高くないことは本人もわかっているだろう。なにせ、松本自身は、唯でさえ“誰もやっていない”アートを仕掛けるという困難な道を選びながら、さらにそこへ“笑い”も融合させようとしているのだ。
「アートって誰もやってないことの見つけ合い。。。 さらに笑いを融合したいオレはそりゃたいへんだ。。。」
松本がもらした“天才”ゆえの苦悩。しかし天才とて与えられるチャンスは無限ではない。次の5作目の登場がいつになるのかは分からないが、映画監督・松本人志にとってのエポックメイキングとなるのか、はまたまピリオドとなるのか、いずれにせよ大きな転換点となるのは間違いないだろう。
《花》
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