山田まりやとプロゴルファー・重永亜斗夢が難病理解を訴える……IBD
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IBDとは、Inflammatory Bowel Diseaseの略称で、主にクローン病と潰瘍性大腸炎(ともに炎症性腸疾患)のことをいう。潰瘍性大腸炎は、粘血便や下痢、腹痛をきたす原因不明の病気で、症状がよくなったり悪くなったりしながら長い年月続く。また、潰瘍性大腸炎に似たクローン病は、下痢や腹痛、発熱や嘔吐、倦怠感をきたす病気で、ともに完治が難しいといわれる。
大船中央病院特別顧問の上野文昭氏は、「消化器の病気のなかで、右肩上がりで増加している疾病はこの2つだけ。また循環器系や糖尿病などの病気は高齢になってからの発症がほとんどだが、このIBDは10代から始まるのが特徴」と説明。
完治が難しいといわれるIBDだが、「きちんとした治療を受ければ寛解(病気の症状が軽減またはほぼ消失)が保てる。従来のステロイドに加え、免疫調節薬や生物学的製剤など、治療の選択肢が多くあるので、医師に相談してほしい」(上野氏)という。
イベントに参加した山田まりやは、「11年前に症状が出て、仕事の現場で迷惑をかけて苦しい思いを経験した。クローン病と確定されなかったが症状は厳しかった。最近は、子どもへの授乳もあった時期で、食事や身体に注意を払いながら最悪の事態は免れている状態。私たちの症状は、トイレに行く回数が多くなるので、『仕事をサボッてるんじゃないか』などと誤解されがち。ぜひこのIBDを理解してもらい、患者の精神的な苦痛をやわらげられれば」と話していた。
また、ラウンドの途中で胃腸に違和感を覚えるときもあるという重永亜斗夢は、「この潰瘍性大腸炎は、これからずっと付き合っていくしかない。周囲にこの病気のことを伝えてもなかなか理解してもらえない。練習ラウンドの途中で外れようとしても『なんで?』と言われてしまう。試合中は外食も多いので、食事のバランスなどに気を付けていきたい」と語っていた。
このイベントの開催日である5月19日は、欧州クローン&潰瘍性大腸炎患者連合会が「世界IBDの日」と定めた日で、日本では、昨年から「IBDを理解する日」として制定されている。
《大野雅人》
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