【インタビュー】KADOKAWA・井上代表取締役&東映・白倉取締役……キカイダーをREBOOTした想い
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井上:キカイダーは“機械人形”なので、逆に「人間の心って何?」とストレートに表現できるのが利点です。ロボットであることが表現のクッションになります。人間で人間を描くのは恥ずかしい。ボーイズラブが似たような例で、男と女だと気恥ずかしい展開も、ボーイズラブなら素直に見られる。 キカイダーは思春期の想いをストレートに打ち出している。恋愛はライダーにはない要素ですね。
白倉:ライダーで同じ話だと見てられない。「戦ってくれよ」と(笑)。キカイダーは考える、「自分ってなんだろう」と。人間はそんなこと考えなくても存在できる。キカイダーは命令がないと動けないのが、他のヒーローと違うところです。考えなければならないのです。
--- 今回の作品は、敵ロボットが何体も出てくる対決ものではありません。
井上:つまり、いま言ったように、キカイダーの本質はそこではないからです。
白倉:敵ロボット軍団は毎週テレビ放送するためのテクニックであって、今回の映画ではむしろそぎ落とすべき要素だった。またたくさん敵ロボットが出てくると、対ハカイダー戦が“ワンオブゼム”になってクライマックスにならない。
--- 海外配給はいかがです?
井上:いっぱんに邦画は国内市場が充分大きいので、海外は最初から視野に入れない作品が多いですね。言葉や習慣の違いが大きいということもあります。ヒーローものはメッセージをストレートに出せるので、海外に持って行きやすいですね。今回のキカイダーは、戦いの構図が「悪と戦う」のではなく「敵と戦う」構図なので、海外の方に理解されやすい素地ができたと思っています。
--- さて、過去の作品をリブートするからには、個人的な思い入れもそうですが、現代に通じる内容があると考えたのだと思います。マーべルコミックスがヒーロー映画を作っていて、日本だったら、たとえば鞍馬天狗や赤胴鈴之助のリメイクもありえるはずですが、でもキカイダーをリブートした。その理由は何ですか。
白倉:それはキカイダーの普遍性です。キカイダーは誕生からして、仮面ライダーを中心とした変身ブームの中で生まれ、仮面ライダーではできない、作品としての普遍性を追求してきた。新しくすることはテーマではないのです。また、現代の我々が作るのですから、ほっといても現代風になります。その意味では昔風も無理ですね。
--- リブート、リメイク作品は、すでにイメージが出来上がっている作品が先に存在します。とうぜん全員を満足させられないと思います。否定的な声にはどう応えますか。
白倉:これ以外にはないという説得力を持たせよう、と。「ぽい」ではないのです。
井上:さっき白倉さんもおっしゃったように、「今ならこうでしょ」ははずしています。もちろん、そういう映画を否定はしませんが、2人の間では今回のキカイダーで間違っていません。私の師匠の一人である富野由悠季さんから「ヒーローロボットはハンサムでなければならない」と教えられたんですが、今回のキカイダーはハンサムにできたと思いますよ。
《高木啓》
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