企業のブランディング活動……信頼性とチャレンジ精神とのバランス
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「ANAのコーポレートカラーを活用した“ブルーライン”を大胆に取り入れることで、一目見てANAであると分かることもポイントだ。デザインは大きく変わったものの、フルサービスキャリアとしてフォーマルな形式は保ち、守り続けるものを守りながら、進化していくという想いが反映されている」
●採用に留まらないネスレ日本のインターンシップ
ANAと同じくブランドイメージに定評のあるネスレ日本は、カカオ生産国でのインターンシップを通じた採用プログラム「カカオプラン インターンシップコース」を開催した。「ネスレ カカオプラン」は、カカオ農家を支援しながら、そこで生産されたカカオの購入までを行なう、ネスレグループの経営理念であるCSV(Creating Shared Value)活動の一環だ。企業活動を通じて社会的な課題を解決していくことを目指す。
ネスレ日本のマーケティング&コミュニケーションズ本部・森本正樹氏は、インターンシップの狙いを「ネスレのビジネスの根幹として考えている活動に取り組んでもらうことで、学生にネスレという企業を理解してもらう」と説明する。
世界のビジネス状況が急速に変化していく中で、進化し続ける企業であるためには、イノベーションを起こせるようなグローバルリーダーが必要だ、と森本氏。「採用活動の枠に留まらず、『カカオプラン インターンシップ』のような取り組みを通じて、日本において優秀な人材を発掘・育成し、世界へ輩出する必要性を強く感じている。こういった取り組みは積極的に行いたい」。
企業にとって、今後もブランディングの重要性が増していく。企業ブランドにとって重要なのは、「商品・サービス」力の向上はもちろん、それを提供し顧客に届ける「人」である、とトレンド総研は分析する。企業ブランドを担う役割を持つ「人」が、現状に満足せず改善に向けて挑戦を続ける姿勢が企業のブランディングにつながる。
《高木啓》
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