企業のブランディング活動……信頼性とチャレンジ精神とのバランス 3ページ目 | RBB TODAY

企業のブランディング活動……信頼性とチャレンジ精神とのバランス

エンタープライズ その他
注目記事
企業のブランドにとって大切だと思うポイント。複数回答・上位5位
企業のブランドにとって大切だと思うポイント。複数回答・上位5位 全 6 枚
拡大写真
 「お客様に最初に接する地上旅客スタッフは、空の旅をイメージした空・雲を描いたスカーフに大きな襟のジャケットで親しみやすさとフレッシュさを。ラウンジスタッフはお客様のリラックスタイムにとけこむような落ち着いたグレーのスカーフと、フォーマルすぎない襟なしジャケット。客室乗務員は襟の幅が狭い、最もフォーマルなジャケットでありつつも、機内に華をそえられるようにと花柄のスカーフを採用した」

 「ANAのコーポレートカラーを活用した“ブルーライン”を大胆に取り入れることで、一目見てANAであると分かることもポイントだ。デザインは大きく変わったものの、フルサービスキャリアとしてフォーマルな形式は保ち、守り続けるものを守りながら、進化していくという想いが反映されている」

●採用に留まらないネスレ日本のインターンシップ

 ANAと同じくブランドイメージに定評のあるネスレ日本は、カカオ生産国でのインターンシップを通じた採用プログラム「カカオプラン インターンシップコース」を開催した。「ネスレ カカオプラン」は、カカオ農家を支援しながら、そこで生産されたカカオの購入までを行なう、ネスレグループの経営理念であるCSV(Creating Shared Value)活動の一環だ。企業活動を通じて社会的な課題を解決していくことを目指す。

 ネスレ日本のマーケティング&コミュニケーションズ本部・森本正樹氏は、インターンシップの狙いを「ネスレのビジネスの根幹として考えている活動に取り組んでもらうことで、学生にネスレという企業を理解してもらう」と説明する。

 世界のビジネス状況が急速に変化していく中で、進化し続ける企業であるためには、イノベーションを起こせるようなグローバルリーダーが必要だ、と森本氏。「採用活動の枠に留まらず、『カカオプラン インターンシップ』のような取り組みを通じて、日本において優秀な人材を発掘・育成し、世界へ輩出する必要性を強く感じている。こういった取り組みは積極的に行いたい」。


 企業にとって、今後もブランディングの重要性が増していく。企業ブランドにとって重要なのは、「商品・サービス」力の向上はもちろん、それを提供し顧客に届ける「人」である、とトレンド総研は分析する。企業ブランドを担う役割を持つ「人」が、現状に満足せず改善に向けて挑戦を続ける姿勢が企業のブランディングにつながる。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《高木啓》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース