高学歴女性の就業率低い!「女性中心に人材のかなりの部分が活用されていない」
エンタメ
その他
注目記事

報告書は、教育システムの構造や成果など、OECD加盟34か国に10か国を加えて実施した調査に基づいている。データは、2012年時点のもの。
日本では、高等教育を修了した成人の割合は、2000年から2012年の間に34%から47%に増加。OECD加盟国の中で2番目に高い割合となっている。
25~34歳の年齢で高等教育を修了した人の割合は、男性(56%)よりも女性(61%)の方が高く、いずれもOECD平均(45%)を上回っている。しかし、女性の就業率は男性に比べて著しく低い実態にあり、大学レベルまたは上級研究学位を持つ人の就業率は男性92%に対し、女性は69%。OECD平均(80%)も下回っている。
2012年の国際成人力調査(PIAAC)では、日本の高等教育を修了した成人の37%が読解力調査で最高水準のレベル4または5となった。これは、調査参加国・地域の中でもっとも高い割合で、日本の高等教育の質の高さを示した結果となった。
ただ、読解力がレベル4または5となった成人のうち、18%が非労働力人口であり、OECD加盟国でもっとも高い割合だった。男女別では、男性5%(OECD平均4%)に対し、女性32%(OECD平均12%)と、女性の高さが目立った。
これらの結果から、OECDでは、「女性を中心に日本の人材のかなりの部分が活用されていない」と指摘している。
一方、3歳児が就学前教育機関に在籍する割合は78%で、OECD平均の70%を上回った。日本では、2005年から2012年の間、就学前教育を受ける3歳児の割合が9ポイント以上伸びており、25~34歳の女性の就業率上昇と連動している。そのため、OECDでは「就学前教育の拡大は、日本人女性の労働市場参画をより容易にする可能性がある」としている。
高学歴女性の就業率69%、日本はOECD平均下回る
《奥山直美》
特集
この記事の写真
/