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進化する格安SIM、「音声通話SIM」とは

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■MVNOなら月々のスマホ維持費が大幅ダウン

 ビッグローブではこれまでにも「ほぼスマホ」として、端末とデータ通信専用SIMをセットで提供してきた。今年7月には新たに音声通話に対応した「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」の取扱いをスタート。それに合わせて、端末と音声通話SIMをセットで提供する「うれスマ」を開始している。

 「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」では回線にドコモのXi/FOMA網を使用する。そのため、通話品質や通信エリアは、基本的にドコモと同じと考えていい。3GのFOMAエリアを含めると、全国を広くカバーしていて安心だ。通信速度は理論値で下りが最大150Mbps、上りが最大50Mbpsとなる。

 それに加えて、MNPに対応しているのも大きな魅力だ。ユーザーは従来とほとんど変わらない環境で、通話やネットができるようになる。MVNOの宿命として、キャリアのメールアドレスを引き継げないのは唯一残念だが、それも親しい相手に新たなアドレスを伝えれば問題はない。ビッグローブではBIGLOBEメールのアドレスが手に入るし、もちろんGmailなど、キャリア以外のメールアドレスはそのまま引き継げる。

 なお、「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」では「音声通話スタート」、「エントリー」、「ライトS」、「ライトM」、「スタンダード」という5つのプランを用意している。「音声通話スタート」プランと「エントリー」プランはどちらも月間1GBまでは速度制限なしで高速通信が可能で、その他の3プラン「ライトS」、「ライトM」、「スタンダード」は、月間の高速通信容量の上限が異なり、それぞれ月間2GB、3GB、7GBまでは速度制限なしで通信が可能である。

 高速通信容量を超えると、最大200kbpsでの通信となるが、「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」では、カフェや駅などで使える公衆無線LAN接続サービス(Wi-Fiスポット)が追加料金なしで利用できるので、賢く使えば制限内に抑えることは十分できるはずだ。

 では、「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」を使った場合、月のスマホ使用料をどこまで安く抑えられるのだろうか?ビッグローブのMVNOサービスで一番リーズナブルな「音声通話スタート」プランの場合、月額基本料は1,600円(税別、以下全て税別)。月間1GBのデータ通信が含まれている。これだけでも3大キャリアに比べると十分に安いうえ、「BIGLOBEでんわ」アプリを利用すると、30秒あたり20円の国内通話料が半額の10円(不課税)になる。

 その他の料金プランは、「エントリー」が1,800円、月間2GBの高速通信が使える「ライトS」が2,405円、3GB使える「ライトM」が3,738円、7GB使える「スタンダード」では4,690円となる。料金プランは利用開始後にも変更が可能だ。

 その他にかかる費用としては、初期費用としてプラン申込手数料3,000円、また、11ヵ月以内の解約には音声通話サービス契約解除料として8,000円がある。音声通話SIMの購入は、ウェブサイトのほか、イオンリテール店舗、ヨドバシカメラなどでも可能だ。

■すべてが普通のスマホのように使える「うれスマ」

 音声通話とデータ通信を含めても月額1,600円からと格安なサービスではあるが、手元に都合よく端末がないという人も多いだろう。前述のとおり、ビッグローブでは、音声通話SIMと端末をセットにした「うれスマ」も提供している。端末とSIMをセットで提供するサービスが登場したことで、MVNOのハードルはかなり下がった。APNなどの初期設定も不要なうえ、使い勝手も通常のスマホとほとんど変わらない。MVNOであることを意識せずに使えるので、ライトなスマホユーザーには魅力的なサービスとなるだろう。
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《丸田》

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