最大2Gbpsを実現!ヤマハの新VPNルータ「RTX1210」の特徴とは(前編) 2ページ目 | RBB TODAY

最大2Gbpsを実現!ヤマハの新VPNルータ「RTX1210」の特徴とは(前編)

エンタープライズ ハードウェア
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■機器の管理や障害の切り分けにも利用できる! 使いやすいGUIがポイント

 セミナーではRTX1210のデモも紹介された。デモ構成は、RTX1210にスイッチ(SWX2200)を2台接続し、さらに無線AP(WLX302)もつなげた構成で、GUIの操作や管理を専用PC上から行うというものだ。

 まず起動すると、操作PC上にダッシュボード画面が現れる。こちらにはデフォルトで4つのガジェットがある(Syslogなどもユーザー側で変更可能)。たとえばシステムや運用管理に役立つ情報などを、リアルタイムかつグラフィカルに表示できる。「監視対象(CPUやメモリの使用率など)となるパラメータが閾値を越えると警告を発する障害アラート機能を備え、トラブルがあっても原因を迅速に究明できる」という。

 管理者にとって大いに役立ちそうな機能が「LANマップ」だ。これはRTX1210に接続されたヤマハのネットワーク機器やIP端末の見える化ツールで、接続デバイスがツリー状にアイコンで表示される。「従来のRTX1200にも同等の機能はあったが、ヤマハの機器に限定されていた。今回は、ヤマハ以外のネットワーク機器(PCやネットワークプリンタなど)でもトポロジー(機類、メーカー、IPアドレス、MACアドレス、コメントなど)を自動的に表示する」。

 LANマップでは、コメントの入力も可能。設置場所や、固定資産番号、機器の担当者などをメモとして入力しておけば、リソース管理も簡単に行える。「ルータの台数が多い場合には、管理者にとって優しい機能になるだろう。接続機器のキーワード検索も行える。たとえばIPアドレスやMACアドレスは既知だが、どこにつながっているのか分からないような場合に検索すると、ツリー部分で該当機器がハイライト表示されるため、端末管理に有効だ」。

 もう1つ「スナップショット」という便利な機能も用意されている。この機能を実行すると、ルータ内部に現在のネットワーク情報が保存される。その情報に差分が生じた際に、それを判断して通知するものだ。たとえば新たに機器が追加されたり、機器が外されたときに、それがルータ側に情報として加わる。「もしネットワーク上にデバイスがなくなると、赤いハイライトで表示される。何か機器にトラブルが起きた場合にも使える。こちらは、メール通知にも対応するため予定だ。いつでも、どこでもルータと接続状況を把握できるようになる」とのこと。

 最後に担当者は「今回のRTX1210では、ルータの初心者でも簡単に設定できるようになった。特にGUIは一番のポイントとなるものだが、設定だけのツールではなく、機器をGUI上で管理したり、トラブル発生時の切り分けなどにも利用できる。また障害の原因をエンドユーザーに説明する際のツールにもなるだろう。 ぜひ一度ご利用いただきたい」と述べた。
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《井上猛雄》

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