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3週間で3万4000件の“サイコー!”……Coke & Meの狙い

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「Coke & Me」
「Coke & Me」 全 8 枚
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 豊浦ディレクターは続ける。「まず、我々としてはこの『コカ・コーラ』ボトルとファンとの距離感をもっと縮めたいという想いがあった。そこでデジタルで、消費者が広告の一部になる体験ができるコンテンツを考えた」。

 「赤の色味だけ浮き上がってくるギミックを考案した。これは、投稿型コンテンツに参加するモチベーションを上げるための工夫だ。モノで釣るのではない、クリエイティブなフックという位置づけ。ベースをモノクロにしたのは、赤味が浮き上がるし、ヘリテージを感じさせる色調でもある」

 このコンテンツには“気軽さ”も加えられているという。豊浦ディレクターは、「利用のためのハードルを低くするために、たとえばダウンロードが必要なアプリは避けた。そうした気軽な作業なら、ファンは赤いものを探すことに積極的になってくれると考えた。声高に『ボトルと写って下さい』とは言いたくない」と話す。

 さらにこう続ける。「シェアラブルコンテンツに仕立てたので、ファンは投稿してできたポスターをそのままSNSへシェアしてくれた。なかにはいったんローカルに保存して、ベストなものを選んでアップするというファンもいた。そういう編集の余地を残しておくことも、投稿数を増やした要因になったかもしれない」。

 また、日本コカ・コーラマーケティング本部炭酸カテゴリーコカ・コーラTMグループの西村香里マネジャーは、「社内で“Coke & Me”撮影会を開催した際、赤いスカーフやコートを着てくる人もおり、社内のコカ・コーラの赤へのイメージや意識をリマインドすることにもつながった」と話す。ファン層拡大を目指したコンテンツが、社内の“気づき”にも役立った例といえるだろう。

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《大野雅人》

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