花粉対策なら「特化型」に軍配!?……空気清浄機選びのポイントとは | RBB TODAY

花粉対策なら「特化型」に軍配!?……空気清浄機選びのポイントとは

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ビックロ ビックカメラ 新宿東口店5階の空気清浄機売り場では、特化型のブルーエアの商品を大きく展開
ビックロ ビックカメラ 新宿東口店5階の空気清浄機売り場では、特化型のブルーエアの商品を大きく展開 全 3 枚
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 まもなく3月を迎え、春に向けてだんだんと暖かくなっているものの、次に心配なのが花粉の存在。ウェザーニューズでは、2015年の花粉飛散量が関東で昨年の2~3倍以上になると予測しており、しっかりとした花粉対策が求められそうだ。

 外出時は花粉対策のメガネやマスクなどが考えられるが、では自宅内ではどういう対策があるだろうか。最も効果的なのが空気清浄機だ。都内の大手家電量販店数件を回ってみたが、生活家電コーナーの主役として、目立つスペースに空気清浄機が並んでいた。そこでこの春に買いたい空気清浄機について考えみたい。

■複合型と特化型、選ぶポイントは?

 現在、家電量販店に並んでいる空気清浄機には、大きく分けて2タイプがある。ひとつが加湿機能を搭載した「複合型」。主に国内大手メーカーの製品が中心だ。それに対して、もうひとつが、加湿機能を搭載せず、空気清浄機能のみの「特化型」だ。これらにはそれぞれメリットとデメリットがある。その基本的な部分について解説しよう。

 まず、複合型は、1台で加湿器と空気清浄機の両方の機能を備えているのが最大のメリットだ。このため、狭い空間でも省スペースで2つの機能を設置することができる。また、国内大手メーカーの加湿空気清浄機の多くは、フィルターの交換が不要で最大10年利用できるなど、ランニングコストがかからないのも売りだ。デメリットとしては、定期的なフィルターの掃除(掃除機をかけるなど)が求められること。そして、空気清浄機としての性能が特化型と比べると低いことがある。

 対して特化型のメリットは、空気清浄機能が圧倒的に高いことにある。これは複合型と、海外メーカーやベンチャーメーカーの一部の特化型の空気清浄機がそれぞれ、対応している規格が異なることに起因している。国内大手メーカー中心の複合型は、社団法人日本電気工業会(JEMA)が定めた規格に基づいて適用床面積が決められている。しかし、この規格では30分に1回その空間の空気を洗浄できればいいというものになっているのだ。

 それに対して、後述する特化型は、米国家電製品協会が定める「CADR(クリーンエア供給率)」をもとに適用床面積が定められている。その要求は1時間に5回以上、空気が洗浄できることとなっており、同じ適用床面積でも、約2.5倍の洗浄性能を搭載しているということになるのだ。

 しかし、特化型にもデメリットがある。ひとつは、フィルターの交換が定期的に必要だということ。メンテナンスの必要はないが、ランニングコストがかかる。また、加湿機能はもちろん備えていない。
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《コヤマタカヒロ》

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